ゴールデンレトリバーの子犬(2015年2月26日撮影、資料写真)。(c)DON EMMERT / AFP

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【AFP=時事】オランダのピート・アデマ(Piet Adema)農業・自然・食品品質相は5月31日、子犬と触れ合いながらヨガを行う「パピー・ヨガ」は発育段階にある子犬にストレスを与えているとして、禁止を検討していると明らかにした。

 子犬と触れ合いながら伝統的なヨガを行うパピー・ヨガの教室は、数か月前にオランダで開設されて以来、特に首都アムステルダムでは大人気となっている。

 しかし、眠っているところを起こされてヨガに参加させられる子犬も多く、多くの犬がストレスサインを示しているとして、アデマ氏はパピー・ヨガに異議を唱えた。

 閣議後、オランダ通信の取材に応じたアデマ氏は、「不適切だと思う。初期の発育段階にある子犬には睡眠が必要だ」「乳児と比較すれば分かる。赤ん坊を一日中引っ張り回して、あれこれやらせることはできない。赤ん坊には睡眠が必要だ。そうやって成長していく」と主張し、パピー・ヨガは「無意味だ。やめるべきだ」と述べた。

 さらに、動物福祉についても担当しているオランダ消費者製品監督局(NVWA)が実態を調査し、「子犬のニーズが満たされていない」との報告を受けたと指摘。

 パピー・ヨガを全面的に禁止し、子猫などについてもヨガへの利用を禁じる考えを示した。

 さまざまなウェブサイトによると、アムステルダムのパピー・ヨガは現在、1回45ユーロ(約7700円)前後で提供されている。

翻訳編集】AFPBB News

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