岸田翔太郎氏(写真・時事通信)

 自民党の裏金事件をうけ、4月4日、関係する39人の国会議員らの処分が正式決定された。処分に関しては、政治資金収支報告書の不記載が、5年間で500万円以上あるかどうかが判断基準となったようだ。

「塩谷立元文科省と世耕弘成前党参院幹事長の2人には、2番めに重い『離党勧告』が、下村博文元政調会長、西村康稔前経産相の2人には、1年の『党員資格停止』が下されました」(政治担当記者)

 安倍派幹部に厳しい処分を下す岸田首相だが、実は、岸田派でも会計責任者が立件されている。にもかかわらず、自身の処分は見送る方針の岸田首相に対し、「自分だけでなく、身内にも大甘なようだ」と在京テレビの政治部記者が憤る。

「3月上旬、あの “バカ息子” を久々に議員会館で見かけたんですよ。岸田首相の長男、岸田翔太郎です。

 2022年10月に政務担当の総理大臣秘書官に就任したものの、2023年1月、海外で公用車を使って世界遺産を観光したり、閣僚への土産を購入したりした疑惑が報じられました。さらに、公邸で親族を交えた忘年会を開いていたことが発覚し、猛批判を浴びました」

 結局、“忘年会” の責任をとって総理大臣秘書官を辞職した翔太郎氏。

「その後、岸田首相の事務所で秘書として働いているそうです。岸田さんにとって、ご家族は一種の精神安定剤のようなもの。もともと岸田さんは話好きですからね。

 なかでも “後継者” である翔太郎さんには自ら帝王教育を施す必要がある、という自負もあり、そばに置きたいのが本音なんです」(同前)

 SNSでは、翔太郎氏の “ひっそり復帰” に呆れ返る声が、続々と寄せられている。

《国民舐め過ぎ。こんな無能ポンコツを戻すな、自立させろや。》

《昔と違って今はネットで息子のやらかしは永遠に残るし、たった一年では本人は反省していないだろう。岸田の感覚はずれている。》

《何が問題なのかって言うと、岸田首相の長男・翔太郎がひっそり秘書活動に復帰してたってこと 自分と身内にはとことん甘いんだな》

 2023年7月に広島でおこなわれたパーティーでは、「ご迷惑をかけた。一からやり直していきたい」と語っていた翔太郎氏。だが、復帰にこれだけ厳しい反応が多いとなると、今後の “巻き返し” は困難を極めそうだ。