来日したリオネル・メッシと、昨年来日したクリスティアーノ・ロナウド【写真:徳原隆元】

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神戸戦に向けインテル・マイアミが来日中

 MLS(米メジャーリーグサッカー)のインテル・マイアミは2月6日、翌日に控えるヴィッセル神戸との親善試合に向け、千葉県内で公開練習を実施した。

 2日にサウジアラビアで行われたアル・ナスル戦では0-6と驚きの大敗を喫したが、練習の取材に訪れていた米メディア記者は「サウジアラビアのチームはMLSよりも強いチームが多いのが実情だと思う」と本音を語っている。

 プレシーズンツアーでアジアを回っているインテル・マイアミは、2日にポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを擁するアル・ナスルと対戦。C・ロナウドはベンチ外となったため、スーパースターの夢の対決は実現に至らなかったなか、メッシは後半38分に途中出場するも、チームは0-6と大量失点での敗戦となった。

 親善試合ではあったものの、スコアにこれほど大きな差が生じたことに対し、神戸戦前日の公開練習の取材に訪れていた米メディア「THE ATHLETIC」のパウル・テノリオ記者に「実際のところ、C・ロナウドが在籍するサウジアラビアリーグとメッシが在籍するMLSではどちらのレベルのほうが高いのか?」と質問したところ、「そうだね……」と長く息を吐いてから、本音を明かした。

「選手や監督に巨額な資金を投じることができるから、サウジアラビアのチームはMLSよりも強いチームが多いのが実情だと思う。MLSのチームは、リーグの規定上、使える資金に制限がある。なので、サウジアラビアのチームと競争するのは困難。サウジアラビアのすべてのチームにトッププレーヤーが在籍しているわけではないが、政府からの資金援助で数多くのワールドクラスを獲得している5、6つのクラブはとてつもなく強力だ」

 昨夏にC・ロナウドが「サウジアラビアのリーグはMLSよりもレベルが高い」と公言したことが話題を呼んでいたなか、パウル・テノリオ記者も現状ではサウジアラビアリーグがMLSを凌駕している見解を述べていたが、「どちらのリーグも成長段階にあるし、MLSは(2026年に共同開催する)ワールドカップに向けて、さらに高めていく必要がある」と、今後のさらなるレベル向上に期待を沿えていた。(城福達也 / Tatsuya Jofuku)