折りたたみ可能なGoogle純正のスマートフォン「Pixel Fold」が2023年7月31日に発売されました。そんなPixel Foldには、折りたたんだ状態で使える外側のディスプレイと、開いた状態で使えるインナーディスプレイという2つのディスプレイが搭載されています。このインナーディスプレイのスペアパーツが、電子機器修理企業・iFixitの公式ウェブサイトで約900ドル(約13万3000円)で販売されていることが報じられています。

Google Pixel Fold Inner Screen - Genuine

https://www.ifixit.com/products/google-pixel-fold-inner-screen-genuine



The Pixel Fold’s screen repair will cost $900 | Ars Technica

https://arstechnica.com/gadgets/2023/09/the-pixel-folds-screen-repair-will-cost-900/

Pixel FoldはGoogle初の折りたたみ式スマートフォンであり、折りたたんだ状態では通常のスマートフォンと同じような5.8インチディスプレイが使用でき、開くと7.6インチのインナーディスプレイを使用可能です。Pixel Foldのインナーディスプレイは中央に折りたたみ跡が残るものの、180度開くことが可能。



7.6インチのインナーディスプレイは解像度2208×1840ピクセルのOLEDディスプレイであり、柔軟性のある超薄型ガラスで覆われています。超薄型ガラスは衝撃や損傷に弱いため、その上から保護プラスチック層でコーティングしているとのこと。



これにより、動画を大きな画面で視聴したり、電子書籍を見開きで読んだりすることが可能です。



実際にPixel Foldを使ってみるとどんな感じなのかは、以下の記事を読むとよくわかります。

1つのディスプレイに2つの画面を表示できる「Google Pixel Fold」実機使用レビュー、折りたたみスマホというより「2つ折りできるタブレット」な印象 - GIGAZINE



そんなPixel Foldのスペアパーツや修理キットの販売が、すでにiFixitの公式ウェブサイトで始まっています。価格は外側のディスプレイが修理キット付きで166.99ドル(約2万5000円)、背面カバーが69.99ドル(約1万円)、バッテリーが56.99ドル(約8500円)、外側のフロントカメラが49.99ドル(約7400円)、内側のフロントカメラが49.99ドル(約7400円)、リアカメラが146.99ドル(約2万1800円)となっています。

ところが、7.6インチインナーディスプレイは修理キット付き価格が909.99ドル(約13万4000円)、修理キットなし価格でも899.99ドル(約13万3000円)と、他のスペアパーツと比べて圧倒的に高く設定されています。Pixel Foldの本体価格は1800ドル(日本での販売価格は25万3000円)であるため、スペアパーツだけで本体価格の約50％もするというわけです。

これについて、テクノロジー系メディア・Ars Technicaのライターであるロン・アマデオ氏は、iFixitで販売されているインナーディスプレイのスペアパーツには、ディスプレイだけでなく周囲のベゼル、メタルフレーム、ヒンジ、サイドボタン、指紋センサーなども付属していると指摘。もしPixel Foldのインナーディスプレイが破損して修理する場合は、元のPixel Foldからマザーボードやバッテリー、カメラなどを取り外し、インナーディスプレイのスペアパーツにくっつけるようなやり方になるとのこと。

なお、アマデオ氏が実際にPixel Foldを使ってみたところ、わずか4日でインナーディスプレイの下部が真っ白になって壊れてしまったと報告しています。

Google Pixel Foldが使用開始4日で壊れたという報告、画面保護に難ありか - GIGAZINE