現地時間の2023年8月8日、YouTubeがヘルプページを更新し「再生履歴からユーザーのし好により良く対応するためのアップデートを実施した」と発表しました。このアップデートにより、YouTubeの再生履歴を削除するとおすすめ動画が表示されなくなり、ホーム画面が質素な見た目になることが明らかになっています。

New Features and Updates for YouTube Viewers - YouTube Community

https://support.google.com/youtube/thread/139222780



YouTube will now show a blank homepage if you don’t have watch history on - The Verge

https://www.theverge.com/2023/8/8/23824672/youtube-blank-homepage-watch-history

YouTubeで再生履歴機能を利用すると、「YouTubeがユーザーの好みに合った動画をおすすめ表示」するようになります。しかし、YouTube上のおすすめ動画ではなく、検索で自分に合った動画を探したいと考えているユーザーも一定数いるとYouTubeは指摘。そこで、YouTubeは再生履歴の設定に基づいてYouTubeでのおすすめ動画の表示方法を変更するよう仕様を変更すると発表しました。

YouTubeの再生履歴が存在しない場合、YouTubeのホーム画面におすすめ動画が表示される機能が無効化、つまりおすすめ動画が表示されなくなります。再生履歴が存在しない場合、YouTubeのホーム画面上でおすすめ動画フィードが消え、代わりに検索バーと画面左のガイドメニューが表示され、より簡単に検索や登録チャンネルの閲覧が可能となります。

実際に再生履歴が存在しない場合のYouTubeのホーム画面が以下。



今回の仕様変更についてYouTubeは「おすすめ動画を選定するのにYouTubeが再生履歴に依存していることを明確にし、おすすめ動画の視聴ではなく検索で好みの動画を探すことを好むユーザー向けに、機能を合理化するためのリリース」と説明しています。

なお、YouTubeは再生履歴およびおすすめ動画に関する仕様変更は今後数カ月かけてゆっくりと展開されていく予定と説明していますが、すでに一部のユーザーがYouTubeで仕様変更が有効になっていると報告しています。





ウェブ版のYouTubeでも同様に、ホーム画面上にオブジェクトがほとんど表示されなくなります。おすすめ動画の代わりに画面上には「再生履歴が無効になっています」「いつでも設定を変更し、あなたに合った最新の動画を入手することができます」というメッセージが表示される模様。



なお、海外メディアのThe Vergeが運用しているいくつかのYouTubeアカウントで再生履歴を削除してホーム画面が同様の見た目に変わるかテストしたものの、ホーム画面には依然としておすすめ動画が表示されたそうです。