エルムSに出走予定のアシャカトブ(撮影:下野雄規)

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 歴代の勝ち馬にはアドマイヤドン、ローマンレジェンドといったチャンピオンの名前も見られるが、14年にレースの施行時期が繰り上げられたことに伴い、秋のGI戦線を見据えるようなトップクラスの参戦は減少傾向にある。同時に1番人気の信頼度も低下しており、過去9回の1番人気の成績は[1-1-2-5]。

1.一度使われてきた馬

 現在の施行時期となった近9回で、中3~8週以内だった馬が7勝しており、2着も7頭。対して、中9週以上だった馬は2勝で2着も2頭しかいない。夏に入って一度使われてきた馬の方が軸としての信頼度は高い。

2.距離延長は苦戦

 近9回で、前走から距離短縮となる馬は[2-3-7-37]で複勝率24.5%、前走も1700mだった馬は[7-4-2-41]で複勝率24.1%なのに対し、前走から距離延長となる馬は[0-2-0-17]で複勝率10.5%。距離延長組は苦戦傾向。

3.前走4角位置に注目

 近9回で、前走4コーナー位置取りが7番手以下だった馬は[0-2-0-29]で複勝率6.5%しかない。札幌は比較的緩いコーナー、平坦コースであることから函館よりは差しや捲りも決まる傾向にはあるが、基本的には先行馬を中心視するのが良さそう。

 アシャカトブは前走のマリーンSで4着だったが、半年ぶりの休み明けでプラス16kg、かつハンデ斤量58kgなら致し方ない結果。過去には重賞で連対した実績があるようにポテンシャルは確かで、叩き2走目で前進を期待したい。