昨年の北海優駿を制したシルトプレ(ユーザー提供:Noriさん)

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 ホッカイドウ競馬所属のシルトプレ(牡4、北海道・米川昇厩舎)が、エルムステークス(3歳上・GIII・ダ1700m)に参戦する。

 シルトプレは父ワールドエース、母エアディケム、母の父フレンチデピュティの血統。昨年は北斗盃と北海優駿を連勝。王冠賞でエンリルの2着に敗れて道営3冠を逃したが、続くダービーグランプリでリベンジに成功。道営記念は古馬のサンビュートに屈して2着だったが、次代のホッカイドウ競馬を引っ張っていく存在であることを改めて示した。

 今年は始動戦のコスモバルク記念を快勝。中央初挑戦となった前走の巴賞は最下位の16着に沈んだが、初めての芝だったので参考外でいい。今回はかつてない強敵との顔合わせとなるが、主戦場のダートなら恥ずかしい競馬はできないだろう。これまで地方馬はエルムSに24頭が挑み、01年トーホウエンペラーと06年ジンクライシスの2着が最高着順。それだけに勝てば地方馬として初制覇、そして16年札幌2歳Sのトラスト以来、6年11カ月ぶりのJRA重賞制覇となる。“道営の雄”の果敢なチャレンジにエールを送りたい。