前走のアハルテケSを圧勝したタイセイサムソン(ユーザー提供:まゆたんさん)

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 アハルテケSを制したタイセイサムソン(牡5、美浦・奥村武厩舎)が、エルムステークス(3歳上・GIII・ダ1700m)で重賞初挑戦初制覇を狙う。

 タイセイサムソンは父メイショウサムソン、母マイユクール、母の父バゴの血統。ここまで14戦5勝。オープン昇級後は2着、2着、3着、7着とワンパンチ足りないレースが続いていたが、前走のアハルテケSではハイペースで逃げて4馬身差の圧勝。これまで様々な戦法を試してきたが、ついに勝ちパターンが確立されたと思わせる内容だった。今回はコーナー4つの札幌ダ1700mへの条件替わりがカギだが、そこさえクリアできればタイトルに手が届いても不思議はない。

 メイショウサムソン産駒はJRA重賞を7勝しているが、芝が6勝、障害が1勝。ダートは参戦自体が19年シリウスSのマッスルビーチ(9着)の1回しかない。一昨年限りで種牡馬を引退し、現在は功労馬として余生を過ごす父に吉報を届けられるか。充実著しいタイセイサムソンの走りに注目したい。