2月の初音S以来の勝利を目指すコスタボニータ(ユーザー提供:宮内宮さん)

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 新潟メインのアイビスサマーダッシュの外枠有利は知られた話だが、対照的に札幌メインのクイーンS(3歳上・GIII・芝1800m)は圧倒的に内枠がいい。近10年のうち、札幌開催だった8回に限れば、1枠が[2-1-1-4]、2枠が[3-1-3-1]の好成績。どちらの枠も揃って馬券に絡まなかったのは19年の1回しかなく、軸は内枠から選ぶのが的中への近道と言える。

 今年は最内枠のコスタボニータ(牝4、栗東・杉山佳明厩舎)が高配の使者になる。少々地味なキャラクターだが、オープン昇級後も阪神牝馬Sでは3着に健闘。牡馬相手だった前走のメイSでも0秒8差の6着、3着のエピファニーからは僅か0秒3差に食い下がっているので、牝馬同士のGIIIなら十分にやれる力がある。

 阪神牝馬Sの内容が示すように、内で器用に立ち回るのは得意。そこそこの位置を取れる先行力も頼もしい。外を回した人気馬を尻目に、ロスなく立ち回って上位に食い込んでくれるはずだ。