(株)オージー(TDB企業コード:260993089、旧商号:ポリマープラス(株)、資本金1000万円、旧住所:千葉県八千代市大和田新田598、登記面=東京都新宿区四谷4-1、代表清算人臺賢三郎氏)は、7月7日に東京地裁より特別清算開始命令を受けた。

 申請代理人は加々美博久弁護士(東京都港区西新橋1-2-9 日比谷セントラルビル8階、加々美法律事務所、電話03-3581-3901)。事件番号は令和5年(ヒ)第2042号。

 当社は、2002年(平成14年)2月に設立後、休眠状態にあったが、2004年4月に商号を新日化ポリマー(株)に変更、6月に別会社から包装材料事業の譲渡を受けて事業を再開し、2006年6月に商号をポリマープラス(株)に変更していた。

 大手量販店やファーストフードチェーン、コンビニエンスストアチェーン向けのプラスチック製飲料カップやテイクアウト用カップ、ふた(リッド)、洋菓子類の容器といった食品系プラスチック包装容器の製造を主力に、2019年3月期には年売上高約18億5000万円を上げていた。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大などの影響に伴いスポーツ観戦やイベント開催が中止となるなど受注は落ち込み、2021年3月期の年売上高は約12億8000万円まで減少、欠損計上を余儀なくされていた。この間、新型コロナ関連融資を受けてしのいできたが、原材料価格の上昇などもあって、業況の改善が進まず、厳しい経営が続いていた。

 こうしたなか、2022年11月にはグループ企業の事業再編に伴い(株)台和(TDB企業コード:960371041)へ事業を譲渡。12月に商号を(株)オージーに変更、登記面本店を東京都新宿区へ移転して、2023年3月31日開催の臨時株主総会の決議で解散し、今回の措置となった。

 負債は債権者1社に対し約30億円。