「君たちはどう生きるか」のポスター、東宝映画公式ツイッター(@toho_movie)より

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宮崎駿監督の10年ぶりとなる長編映画「君たちはどう生きるか」が2023年7月14日から全国公開される。鳥の頭部のようなポスタービジュアル以外、物語の詳細が明かされないまま初日を迎えようとしている。

都内映画館に関して初日の金曜日、初の週末となる土曜日の混雑状況を調べた。

パンフレットも後日発売

映画は予告編どころか、あらすじも発表されていない。上映時間は124分で、スタジオジブリ作品初のIMAXに加えドルビーシネマなどの形式でも公開される。いずれも映像や音響などにこだわった最新の上映システムを指す。劇場パンフレットについては10日、東宝映画公式ツイッターが「後日発売予定」と発信した。

ツイッターでは事前情報が乏しいため様子見しようとする声も散見される。ただ、都内映画館の14〜15日の混雑状況を各チケットサイトで参照したところ、初日に関しては、平日にもかかわらず客入りが良い所もそれなりにある(13日17時過ぎ時点)。

TOHOシネマズでは、同作を上映する12館のうち8館において、2日間のいずれかの上映回で残席表示が変化していた。「残席十分あり」から「完売」まで4段階で区分されており、8館で計58上映のところ「残席あり」は21回、「残席わずか」は19回と徐々に埋まりつつある様子だ。初日の新宿、渋谷、日比谷は時間帯を問わず売れている。

グランドシネマサンシャイン池袋では、国内最大規模のスクリーンとして知られるIMAXレーザーGT版の初回が6割超の集客だった。以降も主に中央ブロックから埋まりつつある回が多いように見えるが、残席表示は金土ともに変わっていなかった。

ショッピングセンターにある109シネマズ二子玉川の初日は、遅い上映回ほど客が増える形で最も大きなシアターの半分〜7割ほどが埋まった。しかし、土曜日はガラガラといえるような回も目についた。

いずれの上映館についても、土曜日の方が特に空席が目立つ傾向にあるようだった。初日に駆けつけた観客の評価が、初動を左右するとも言えそうだ。