掲載:THE FIRST TIMES

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仲間との他愛もないやりとりを発信することもあれば、 “君”へのエールを歌うことも。そうやって多岐にわたる活動を行っているのが、エンタメアイドルユニット“すとぷり”である。

【「手をつないで歩こう」MVを元記事で視聴する】

その活躍ぶりは目覚ましく、2023年早々に自身最多の全国11カ所44公演におよぶアリーナツアー『すとぷり ARENA TOUR 2023 “Here We Go!!”』を控えている。

そんなすとぷりの魅力に触れるべく、メンバーのキャラクターや推しポイント、人気楽曲を挙げていく。

■すとぷりとは?ユニット名の由来や活動歴

すとぷり(Strawberry Prince)

・結成日:2016年6月4日
・メンバー:莉犬 / るぅと / ころん / さとみ / ジェル / ななもり。
・ファン呼称:すとぷりすなー

すとぷりは、個々で生放送や動画投稿サイトで人気を集めていた、歌い手やゲーム実況者、配信者といった出自の違う6人が集結したネット発のエンタメアイドルユニットである。2016年6月4日、結成。

楽曲投稿や生配信、ライブの開催をセルフプロデュースで実施。なお、ネットやメディア出演時には基本的に素顔を公開しておらず、イラストと声のみで活動。その理由として挙げられているのが、プライベートな情報をネットに投稿してはいけないというネットリテラシーの教えが強かったということ。また、ユーザー各々が自由に想像をして、すとぷり発のエンタメを楽しんでもらえることがうれしいという思いから現在の活動スタイルに。

ライブや握手会といった彼らのファンである“すとぷりすなー”との交流の場では、すとぷりにとっても特別な場所であることから、素顔で参加しているが、イラスト・バーチャル・生身、どの姿も同じ“自分”であり、見せ方の違いはあってもリスナーを思う気持ちは一貫している。

ユニット名の“すとぷり”は、“すとろべりーぷりんす”が語源である。これは、グループ結成にあたり、活動するからにはファンがずっと喜んでくれるよう努力を怠らずに続けたいという決意から“怠惰じゃない王子=ぷりんす”と考えるも、“ぷりんす”だけでは味気ないと、かわいらしくて、女性もメンバーも好きなもので、胸を張って言えるものを探した結果、たどり着いたのが“すとろべりー”であり、“すとろべりー”と“ぷりんす”を組み合わせた造語から“すとろべりーぷりんす=すとぷり”と命名。

すとぷりには、グループ内ユニットも存在し、ななジェル(ななもり。×ジェル)、さところ(さとみ×ころん)、るぅりーぬ(莉犬×るぅと)、大人組(ななもり。×さとみ×ジェル)、信号機組(莉犬×るぅと×ころん/大人組に対して、子供組と呼ばれる場合も)がある。

YouTubeチャンネル登録者数は175万人超え(2022年11月現在)で、2019年3月にはオリジナル楽曲のみで構成されたミニアルバム『すとろべりーすたーと』を発表。同年7月には1stフルアルバム『すとろべりーらぶっ!』をリリースし、9月には埼玉・メットライフドームでの2DAYSライブ『すとろべりーめもりーvol.10』を開催。

2021年1月から5月にかけて開催されたユニット史上最大規模の初のドームツアー『すとろべりーめもりー Vol.Next!!!!』は全公演ソールドアウト。

2022年5月、観客動員型のバーチャルライブ『すとぷり バーチャルライブ「Strawberry Party!! In 日本武道館」を開催すると、開演前からTwitterトレンド世界一位となり話題を集めた。

そして、2022年12月21日には4thフルアルバム『Here We Go!!』をリリース。アリーナツアー、さらには地上波冠番組『すとぷりのHere!We!Go!!』(テレビ東京)の放送も決定と、2023年も引き続き話題に事欠かさない躍進ぶりになりそうだ。

■歌、ゲーム実況etc. 出自の違うメンバーで構成

さとみ(Satomi)

・イメージカラー:ピンク色
・生年月日:1993年2月24日
・血液型:AB型
・公式ペア:さところ(さとみ×ころん)

すとぷりの最年長メンバー。ユニットではピンク担当。ジェル、ななもり。とともに大人組と呼ばれている。最年長らしいお兄さん感溢れるキャラクターで、YouTubeでは巧みなセンスを活かしたゲームの実況動画を毎日投稿。歌ってみた動画やオリジナル曲も投稿している。

2019年9月に発売したソロの1stミニアルバム『Memories』がオリコンデイリー1位を記録。2020年にはテレビアニメ『妖怪学園Y ~Nとの遭遇~』にて早押ワカタ役をつとめる。

艶っぽい低音を響かせる歌声が持ち味だが、特に楽曲の主人公の気持ちをより生々しい感情としてリスナーに届ける表現力が豊かである。

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るぅと(Root)

・イメージカラー:黄色
・生年月日:1998年10月25日
・血液型:O型
・公式ペア:るぅりーぬ(莉犬×るぅと)

すとぷりの最年少メンバー。ユニットでは黄色担当。ころん、莉犬と共に信号機組(子供組)と呼ばれている。

作詞・作曲・編曲まで自身でこなす音楽クリエイター。少年のようなかわいらしさの強い歌声ではあるものの、歌唱時の息遣いがうまく、楽曲にマッチした切なさや悲しみ、苛立ちなど、様々な感情を表している。

2019年10月発売のソロ1stフルアルバム『君と僕との秘密基地』ではトータルセールス7万枚を突破、オリコン週間アルバムランキングで初週4位を獲得。2021年、誕生日である10月25日に初の公式ファンブックとなる『るぅとめもりー』を発売。

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ころん(Colon)

・イメージカラー:水色
・生年月日:1996年5月29日
・血液型:B型
・公式ペア:さところ(さとみ×ころん)

すとぷりの水色担当。YouTubeではハイテンションでプレイする面白ゲーム実況動画を毎日投稿している。軽快なトークに対して、歌うとさわやかなイケボになる。伸びやかな高音も特筆すべき点だろう。

初のフルアルバム『アスター』はリリース初週に9.4万枚を売り上げ、オリコン週間アルバムランキングで初登場1位を獲得。アルバム発売を記念して行った3Dモデルでの生配信ライブはTwitterのハッシュタグが世界トレンド1位を獲得。さらに2年連続で世界で最も多くツイートされたゲームクリエイター1位に。

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莉犬(Riinu)

・イメージカラー:赤色
・生年月日:1998年5月24日
・血液型:B型
・公式ペア:るぅりーぬ(莉犬×るぅと)

すとぷりの赤色担当。中性的なハイトーンボイスが特徴。グループでの活動のほかに、歌ってみた動画やオリジナル曲、オリジナルアニメなどの投稿などで活動。

のほほん系からキュート、さらにはツンデレ、闇落ち…などなど。その歌声を自在に操り、様々なキャラクターになりきって歌うレンジの広さが武器である。

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ジェル(Jel)

・イメージカラー:オレンジ色
・生年月日:1996年7月28日
・血液型:A型

すとぷりのオレンジ色担当。大人っぽいイケボが魅力ながら、ユーモアセンス溢れるトークを披露する機会も多く、すとぷり最強のエンターテイナーと呼ばれている。乙女ゲーム風おもしろ漫画『遠井さん』シリーズが大人気。

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ななもり。(Nanamori)

・イメージカラー:紫色
・生年月日:1995年6月23日
・血液型:A型

すとぷりのリーダーで、イメージカラーは紫色。すとぷりの発起人であり、総合プロデュースを手がける。

■人気の理由は?すとぷりの推しポイント

【多才で個性豊かなキャラクター】

動画配信者として活躍していたメンバーが集まって結成された、すとぷり。

歌い手としてはもちろん、自身での作詞作曲や声優活動、ゲーム実況など、活動分野は実に様々。そのため、すとぷりの提供するエンターテインメントは総じて表現の幅が広く、独自性が高い。

メンバーはグループの活動だけにとどまらず、個人チャンネルで自分の得意を活かした動画を日々投稿しており、個々の能力と魅力が結集する化学反応が持ち味といえる。

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【和気あいあいとした空気感】

ゲーム実況やオリジナルアニメなどで見られる、和気あいあいとしたやりとりもすとぷりの魅力のひとつ。見ているだけで、まるで自分もすとぷりと一緒にいるような心地よい空気感に浸ることができるのだ。

また、メンバーの莉犬が脚本を手がけるアニメ『すとぷりが6兄弟だったら?』シリーズでは、各キャラクターが際立つにぎやかでテンポの良いかけ合いを披露。すとぷりにしか出せない世界観が創り出されている。

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【二次元と三次元の融合】

インターネット上では基本的にはイラストで活動し、ライブやイベントは素のままの自分で活動している、すとぷり。近年では、AR技術を用いたバーチャルなステージもあり、まるで二次元と三次元を行ったり来たりする感覚を味わえる。

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【楽曲の良さ】

すとぷりは楽曲のレベルが高いことでも話題。新曲「手をつないで歩こう」はNHK『みんなのうた』にも起用され、そのメッセージ性の高い歌詞はすとぷりファン以外の注目も集めている。

ほかにもラップ調のメンバー紹介がクールな「Next Stage!!」や、聴くとつい笑顔になってしまうかわいさ溢れる「スキスキ星人」、どこか妖艶さを感じる大人っぽい「僕らだけのシャングリラ」など、バラエティに富んだ楽曲をリリースしている。

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【いつだってリスナーファースト】

ライブや楽曲リリースだけでなく、お話会や生配信など、リスナーと触れ合う機会が多いすとぷり。配信ではリスナーのコメントを積極的に紹介する、YouTubeのコメント欄にも登場するなど、リスナーのことをいちばんに考えた姿勢が人気の秘訣と言えるだろう。

また個人チャンネルも合わせるとほぼ毎日誰かが動画を投稿しているので、リスナーはいつでもすとぷりの新しいコンテンツに触れることができる。

■聴けばハマる!すとぷり人気曲5選

「手をつないで歩こう」

NHK『みんなのうた』2022年10月~11月放送、書き下ろし楽曲。メンバーのるぅとも作曲に参加。“目まぐるしく変わる日常/気持ち1ページめくるたびに/ふとわからなくなるんだ”“前に進めない日もある/けれど僕らは進む”という歌詞は、不安の多い昨今の日常に優しく寄り添う内容だ。新しいエンターテインメントのかたちを追及して変化しつづけ、それでいて決してファンを置いていかない、すとぷりだからこそ響く一曲となっている。

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「大好きになればいいんじゃない?」

2019年3月にリリースされた1stミニアルバム『すとろべりーすたーと!』収録曲。YouTubeのMV再生回数は3,136万回(2022年11月現在)。

キャッチーなサビと、メンバーの“素”が表れている掛け声が楽しい一曲。公式ペアで歌うAメロからは、メンバー同士の仲の良さやそれぞれのキャラクターを感じることができる。曲の最後の台詞“愛してる”は胸キュン間違いなし!

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「スキスキ星人」

2020年6月リリースの楽曲。デフォルメされたメンバーのイラストがかわいいYouTubeのMV再生回数は2,922万回(2022年11月現在)。

ポップでリズミカル、つい踊りだしたくなる一曲。TikTok等のSNSでは実際に「踊ってみた」動画も多数投稿されている。“ダメダメな僕だけど/君を笑顔にしたいの変わらないよ”という歌詞からは、甘酸っぱい恋心だけでなく“ファンのことを笑顔にしたい”というすとぷりの気持ちも伝わってくる。

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「プロポーズ」

2021年6月4日、すとぷり結成5周年の日にリリースされた楽曲。YouTubeのMV再生回数は1,446万回(2022年11月現在)。

タイトル通り、永久の愛を誓うラブソング。すとぷりの楽曲にははつらつとしたものも多いが、この曲はどこか優しげな歌い方と“君が居てくれるだけで/僕は永遠に幸せ”“この世界では君らしくあってほしい/どんな君でも全部受け止めたいんだ”という歌詞が印象深い。すとぷりがリスナーに向ける愛、リスナーがすとぷりに向ける愛、そのどちらも深く表現されている。

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「ヨアケイロ」

2022年9月リリース。YouTubeのMVは89万回再生。メンバーのるぅとが作詞作曲をつとめた楽曲。リスナーとともに未来へ向け一歩踏み出す想いを綴った、ミディアムテンポのバラード。

テンションを抑えたBメロから、サビへと向かってエネルギーを解放するような展開に心をつかまれる一曲。これからもリスナーとともに歩み続けるというすとぷりの覚悟が感じられる。

■2023年もすとぷりは駆け抜ける!

2022年12月21日に待望の4thフルアルバム『Here We Go!!』のリリース、年明けからのアリーナツアーと“すとぷりすなー”の期待に応えるべく、全力で駆け抜けようとしている。

それは誰もひとりぼっちになんかさせないという、彼らの優しさと強さの表れなのかもしれない。“君”を笑顔にするため、最高にハッピーな音楽を届けるすとぷりは正真正銘のプリンスだ。

TEXT BY 越野丁子