【インタビュー】藤あや子さんの″キレイ″の秘密はワン・ツーパンチ!?「チャンスに備えて準備しておくのよ」
【画像を見る】華やかな着物に身を包む藤あや子さん
――つねに第一線で輝き続けている藤さんですが、2022年はデビュー35周年という節目の年でした。チャレンジ精神を持ち続けられる秘訣は、どんなところにあるのでしょうか？
チャンスが巡ってきたときに、年齢的なことや肉体的なことが理由で、できないのがイヤなんです。若いうちは思い立ったらすぐに動けるけれど、年齢とともに体力が落ちてそれが難しくなってくる。つねに、あらゆることに対応できる自分でありたいと思っているので、そのための準備をしています。
――準備とは具体的にはどのようなことですか？
たとえば、斜め腕立て伏せ。直接、床でやるのはキツいので、洗面台に手をついて斜めに30回を2セットやっています。あとはキックボクシングのレッスンにも通っていますが、お風呂に入る前に毎日シャドーボクシングの「ワンツー」を1回と数えてそれを100回やってます。
汗が噴き出てきてけっこうな運動量になるんですけど、これをルーティンにしておくとやらない日は気持ち悪いし、自分の自信にもつながっていくんですよね。
――ストイックですね。
全然そんなことはないですよ。甘やかすときは甘やかしていますし、食後に「本日の別腹」としてスイーツもしっかりいただいてます（笑）。
きっちりしすぎてストレスにならないように、メリハリをつけて楽しみながら続けることが大切だと思います。
自分の体が求めているものを食べるようにしています
――藤さんは料理上手でも有名ですが、食事のこだわりはありますか？
以前は、一日30品目以上をバランスよく摂らなくちゃと、栄養士みたいなことをしていたんですけど、体調を崩してしまったことがあって。原因を調べたら、自分の体質に合った食事じゃなかったんです。自分の体をよく知らないと、間違った方向に行ってしまうことを学びました。
それで今ももちろん、自分に必要な栄養は摂るようにしていますが、一番は”何が食べたいか”が大切だということに気づいたので、自分の体が求めているものを食べるようにしています。この話をしたら、「アスリートの方、みなさんやってますよ」って言われました（笑）。
――（笑）。欠かさず食べているものはありますか？
朝は旬のフルーツと手作りのカスピ海ヨーグルトを食べています。もう20年くらい続けているかしら。そのヨーグルトにスーパーフードの粉やナッツ、ドライフルーツなどを混ぜるんですけど、すごい色になるんです。それを見た14歳の孫から「何それ？」って言われましたけど（笑）。
あと、野菜くずを煮込んだ出汁「ベジブロス」を作って冷凍しておいて、カレーや煮物、スープなど料理を作るときに使っています。野菜は皮の部分に一番栄養があって、デトックス効果もあるんだそうです。ベジブロスを使うと調味料がなくても、コクや風味が出ておいしくでき上がるんですよ。
人様に迷惑をかけなければ、自分勝手でいい
――多忙な毎日だと思いますが、藤さんの癒しの時間と言えば？
3年前から飼い始めた猫、マルオレちゃん（マル＆オレオ）と過ごす時間です。親バカですけど、本当に可愛くて（笑）。義母が保護した猫が産んだ子どもがマルオレで、保護猫の存在を知ってほしいと思ってブログで紹介したら、またたく間に人気者になりました（笑）。お留守番も仲良くしてくれるし、本当にいい子たちです。
――現在、藤さんは絵画や陶芸、書、ヨガ、ピラティス、キックボクシングなどをやられていて、昨年からはアコースティックギターも始められました。いくつになっても、興味があるものに挑戦する姿は素敵だなと思います。
外側は年齢を重ねて年相応になっていくんですけど、中身は17歳のころから変わったという感覚がなくて（笑）。”これはおもしろそう、楽しそう”と思ったらやってみたくなるんです。好奇心旺盛と言えばそうなんでしょうけど、好きなことをやっているときの自分が大好き。今でも35年前と変わらない情熱と好奇心を持っていますし、20代のころよりも楽しんでいる自分がいます。
せっかくの自分の人生じゃないですか？人様に迷惑をかけなければ、自分勝手で自己満足でいいと思うんですよ。失敗したら自分の責任なんですから。20代のころよりも、還暦を迎えた今のほうが、体も精神も自由で元気な気がしています（笑）。
※藤あや子さんインタビューは、月刊誌『家の光』2023年1月号にも掲載されます。
http://www.ienohikari.net/press/hikari/yokoku/
