バレーボール・石川祐希選手のこだわりが詰まった膝サポーター。デサントとの共同開発で誕生!
デサントは、バレーボールの世界最高峰プロリーグであるイタリア「スーペルレガ」のパワーバレー・ミラノに所属する石川祐希選手とアドバイザリー契約を結んでおり、石川選手の経験やアイデアをもとに、さまざまな商品を共同開発してきました。
そして今回、バレーボール用膝サポーターを新たに共同開発。石川選手の「膝サポーターに対する理想」をもとに生み出した今回の商品は、こだわりの詰まったものとなりました。
すでに実際の試合でも石川選手が着用している“新しい”膝サポーター。その中身と開発過程を紹介します。
石川選手はなぜ膝サポーターを大切にしているのか?
石川選手は、自分が使う道具にもこだわってきました。膝サポーターも、彼が大切にする道具の一つです。では石川選手にとって、膝サポーターはなぜ重要なのでしょうか。その理由をこう語ります。
「僕が常に重視しているのは、選手として長く競技を続けることです。そのためにはケガ対策が欠かせませんし、だからこそ膝サポーターは大切なアイテムです。また、ケガの対策を十分に行っているからこそ、安心感からプレーも思い切り良くできます。その意味でも、膝サポーターにこだわることは重要だと思っています。」
知っておきたい、膝サポーター選びの基本とは?
石川選手の言う通り、膝サポーター選びはプレイヤーにとって重要。では、どんなポイントに気を付けて選べば良いのでしょうか。
一見、シンプルな道具ですが、選ぶときのポイントが大きく2つあります。それは「パッドの有無」と「サポーターの長さ・形」です。
自分の用途や目的に合わせてこれらを選択することで、より快適なプレーにつながっていきます。それぞれ選び方のコツを、以下に紹介しましょう。
■パッドケガ対策の観点では、厚めのパッドが入ったものだと安心感につながります。動きやすさを最重要視する場合は、薄めのパッドやパッドレスのものも有効。
なお、パッドの素材によっても柔らかさや動きやすさが変わります。購入の際は、材質まで気にしてみると良いかもしれません。
■長さ・形膝サポーターは、膝部分のみを小さくピンポイントに保護するものから、足首~太ももを広く覆うような、長いタイプもあります。安心感が欲しい方はサポーター丈が長いものがおすすめです。
新しい膝サポーターで石川選手が実現したかった2つのこと
石川選手も試合で膝サポーターを着用していますが、プレーの質を向上させていくなかで、自身が使う膝サポーターについてもより改良したい点が見つかってきました。
そしてその思いをもとに、今回の共同開発が始まったのです。
では、石川選手が改良したかった点とは、どんなものだったのでしょうか。
「改良したい点は2つありました。1つは、プレー時の安心感をさらに高めるために、パッドを厚くしたかったこと。もう1つは、太もも部分のサポーターの締め付けを緩和し、より動きやすくしたかったことです。」
この2つをかなえるべく、新しい膝サポーターを開発。デサントの開発チームと石川選手が意見を交わしながら、製作していきました。
石川選手は、制作途中のものを着用し、細かく感触を確認。そのフィードバックも反映しながら完成しました。
石川選手共同開発 膝サポーター
完成した膝サポーターについて、石川選手のこだわりとともに紹介
こうして作られた今回の膝サポーター。以前のものからどう改良されたのでしょうか。石川選手のコメントとともに紹介します。
■改良①:パッドをより厚く。また、2種類の素材を使うことで動きやすさも維持左:従来品、右:新作
新しい膝サポーターは、それまで石川選手が使用していたものよりパッドを厚くしました。ただし、単純に厚くすると堅くなり、動きにくくなる可能性も。
そこで、柔軟性と弾力性があるEVAと、軽さと伸縮性に優れたウレタンフォームという2種類のパッド素材を組み合わせ、厚くても柔らかく、動きやすさを損なわないようにしました。
「いろいろなパッドの素材・パターンを用意していただき、実際の感触を確かめました。裏表を逆にした場合も確認したのですが、そのなかで、膝をついたときに最も安心感を得られたのがこのパターンです。2枚重ねていますが、片方は柔らかい素材になっているため、動きやすさも保てる印象を抱きました。」
■改良②:サポーターの長さを5cmプラスして、太ももの締め付けを緩和左:従来品、右:新作
2つ目の改良点として、締め付けを緩和するため、サポーターの長さを+5cm(上下+2.5cm)にしました。
長くすることで、締め付けが一部分に集中せず分散されます。また、強く締め付けなくてもサポーターがズレにくくなることも狙っています。
「いろいろな長さのサポーターを試着しました。従来よりサイズを長くすると締め付けは緩和されるのですが、あまり長くしすぎると、かえって太ももの違和感が増すと感じました。そのなかで、一番動きやすかったのが+5cmだったんです。」
開発サンプル
仕上がりにも満足の石川選手。この商品を通じて伝えたいこととは?
石川選手は、すでに新しい膝サポーターを着用しています。その仕上がりについてどう感じているのか、聞いてみました。
「とても良いと思います。パッドの安心感が増したことにより、レシーブの場面など、さらに集中して大胆なプレーができると思います。また、パッドが厚くなっても、動きにくさは感じないですね。」
そして締め付けについても、サポーターを長くしたことで軽減されたとのこと。2つの要望をかなえるものになったと感じているようです。
今後、きっとこの膝サポーターを身に着けてバレーボールに取り組む人も出てくるでしょう。
石川選手は、自身のこだわりが詰まった商品を通じて「道具にこだわることの大切さを感じて欲しい」と、バレーボールに取り組まれているみなさんにメッセージを伝えます。
「いつまでも長くバレーボールを続けたい気持ちは、僕もみなさんも変わらないと思います。そして真剣に取り組むほど、ケガは悔しいもの。自分の体を大切にして、少しでも長く競技を続けるために、使用するアイテムにこだわって欲しいと思います。」
自分に合ったアイテムをきちんと選び、よりプレーに集中できる環境を作ることが、競技を長く楽しむために忘れてはいけないこと。
そんな石川選手の思いが、今回の膝サポーターにも込められています。