『BOOWY』40周年で“パチスロ機”に、ファンの落胆と完全に消えた「再結成の可能性」
'88年4月、東京ドームで行った解散ライブから40余年……。伝説のバンド、BOOWYが今秋に復活する─パチスロとなって。
【写真】BOOWYがパチスロ台に、ファンも驚くその機体はコチラ
「昨年にはデビュー40周年を迎え、ブルーレイのボックスセットなどが発売されました。それがここにきて“パチスロ化”というからビックリ。これも40周年という節目のサプライズでしょうか。長年のファンからは、さまざまな声が上がっているようですけど……」(スポーツ紙記者)
BOOWYは群馬県高崎市出身のボーカルの氷室京介、ギターの布袋寅泰、ベースの松井恒松(現在は常松)にドラムの高橋まことが加わって、'81年に結成されたロックバンド。活動期間はわずか7年と短かったが、絶大な人気を誇った。
「俺のカッコいいBOOWYは終わった」ファンの失望
今回のパチスロ機の発売についてSNSでは、
《誰が許可出したの? まじでやめろ》
など、賛否両論。都内で理髪店を営む40代の男性ファンに話を聞くと、
「ニュースを見た瞬間に“あー、俺のカッコいいBOOWYは終わった”って言葉が口から出ましたよ。本当にイヤだ。小学生のころから聴いていて、憧れの存在だったのに……それがパチスロ化なんて伝説のバンドの格が下がるというか。なにより氷室が許可を出さないでしょ。いや、パチスロ化されるってことは全員の許可をもらっているんだろうけど……悲しいよ」
と肩を落とし、パチスロ化の経緯について思いを馳せる。
「'11年に氷室が1人で東日本大震災のチャリティーコンサートを行ったんだけど、ほかのメンバーは“なんで呼んでくれなかったのか”って声を上げたんだよ。だから氷室にも後ろめたい気持ちがあって許可したのかもしれないね」
消えた再結成の可能性
これまで解散後に4人全員がそろったことは一度もないまま。それにはメンバー間の不仲が原因とも囁かれる。
「人気絶頂期に突然解散したのは、氷室さんと布袋さんの確執が原因とされています。布袋さんはBOOWYの活動と並行し、当時の妻である山下久美子さんのツアーにバックバンドとして参加していました。布袋さんはそこに氷室さん以外のメンバーを参加させ、氷室さんをのけ者に。これに加え、かねて海外進出を意識して独立を口にしていた布袋さんの意見も相まって解散となったそう。ですが、布袋さんはSNSに氷室さんの60歳の誕生日を祝福する投稿をするなど、そこまで関係は悪くないようにも見えますけどね」(音楽誌編集者)
解散からは34年。時間が、お互いの“わだかまり”を流してくれたのかもしれない。
ただ、今回のパチスロ化についてはどういう経緯があったのか。パチスロ機の販売元に問い合わせたが、期限までに回答はなかった。
「まぁ、パチスロ化によって、再結成の可能性は完全に消えたといえるのでは……」
そう話すのは前出の音楽誌編集者。どういうことか。
「氷室さんはBOOWYという存在に、すごくこだわりを持っていた。当時の4人でこそBOOWYである、と。ただ、氷室さんは'14年に両耳が難聴状態であることを明かし、無期限の活動休止に。もし、今回のパチスロ化を氷室さんが許可したのなら、今の状態ではステージに立つことが難しく、再結成はもう無理と考えていて、ならば少しでもファンに喜んでもらえることを……そんな気持ちがあったのでは」(同・前)
再結成もセオリーどおりじゃつまらない!?