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 うだるような暑さにより、食欲が減退しがちな夏。「暑い日には食事を抜くこともあるし、夏はあまり太らないはず」と思っていませんか?

 管理栄養士で料理研究家・こんななさんによれば、「基礎代謝が低下しやすく、自律神経や食生活が乱れやすいといった理由から、夏太りする人も少なくない」のだとか!

 こちらでは、夏太りになりやすい人の特徴や、原因と対策についてご紹介します。肌の露出が増えるこの季節、「夏太りを回避したい!」という人はぜひ参考にしてみてください。

“夏太り”って何!? 冬の方が太ると思っている人が大多数!

『クレライフ』が独自に行った調査によれば、「冬よりも夏の方が太りやすい」というイメージを持っている人は、全体の約3割と少数派。「冬は寒くて外出が減るので、運動量が少なくなる」、「クリスマスやお正月などのイベントごとで、美味しい料理を食べる機会が増える」などのイメージがあるため、冬のほうが太りやすいと考える人が多いようです。

 一方で、そもそも夏太りという言葉自体を知らない人、意味をよく知らない人も多いことがわかりました。暑さによって気力や食欲がなくなってしまう“夏バテ”が危険視されている影響なのか、夏特有の生活習慣によって太ってしまうということを知らない人がほとんどのようです。

なぜ夏は太りやすい? 夏太り経験者の共通点とは

 コロナ禍での三度目となる夏。これまで夏に太った経験があるという人に出勤形態を聞いたところ、リモートワークの日もオフィスワークの日もあるという“ハイブリッド出勤”をしている人のうち、約5割が「太った経験がある」と回答しています。

「フルリモートの人の方が、外出の機会が少ないから太りやすいのでは?」と思われるかもしれませんが、出社する日もあるため、フルリモートの人に比べて“運動をしている”という認識があり、体調管理等に油断している可能性も。その結果、リモートの日に運動不足となってしまい、夏太りになりやすいのではないでしょうか。

 こんななさんによれば、夏太りの大きな原因は「基礎代謝の低下」や「自律神経の乱れ」、「食生活の乱れ」にあるそう。

 入浴はシャワーだけで済ませている人や、エアコンの効いた室内と屋外を行き来している人は、基礎代謝や自律神経が乱れている可能性大。さらに、食事を抜いてしまいがちという人も、実は夏太り予備軍! 栄養に偏りが出て、痩せにくい体質になってしまうかもしれませんよ。

スタミナ料理は太りやすい!? 夏太りを引き起こす意外なメニューとは

 夏バテ防止メニューやスタミナメニューと聞くと、辛い料理をイメージしませんか? 実際、夏には辛いものが食べたくなる・やや食べたくなると答えた人は約4.5割。そのうち、3人に1人が「食欲増進のために食べたくなる」と回答しています。

「辛いものを食べて汗をかけば痩せる」というイメージもあるかもしれませんが、こんななさんによれば、カレーや焼肉などのスタミナ料理には油量が多く、夏太りにつながりやすいのだとか……。

 夏太りを回避するためには、油を使って焼いたり炒めたりするよりも、電子レンジで加熱したり、煮たり、蒸したりといった“ノンオイル”の調理方法がおすすめ。フライパンを使用する際には、専用のアルミホイルを敷くことで、調理のための余分な油をカットできます。

夏太り防止におすすめ! ノンオイルでも大満足の「鶏となすのカレー炒め」

「ノンオイルで調理したメニューで、満足感が得られるか心配」という方は、料理コラムニスト・山本ゆりさん考案のこちらのレシピを試してみてはいかがでしょうか。フライパンひとつで簡単にできあがるので、忙しい日にもおすすめですよ。

◎材料

・鶏もも肉(一口大に切る)……1枚(300g)
・なす(乱切り)……2本
・塩、こしょう……各少々
・カレールー(固形)……1片(約20g)
・水……大さじ2
・万能ねぎ(小口切り)……適量
・キチントさんフライパン用ホイルシート

◎作り方

1.鶏もも肉に塩、こしょうをふる。カレールーは薄くカットする

2.「キチントさんフライパン用ホイルシート」を敷いたフライパンに鶏肉を並べ、弱~中火にかけ、両面を焼く。脂が出てきたら鶏肉を寄せて、空いているところになすを入れ、鶏肉の脂をからめながら焼いていく

3.火が通ったら鶏肉となすを寄せて、空いているところにカレールー、水を入れ、溶けたら全体にからめて出来上がり!

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 スパイシーなカレーの風味がごはんのお供にぴったり。鶏の脂がジュワッtと染みて、ノンオイルでも満足感たっぷりです。お好みでめんつゆをかけても美味しいそう。夏の暑い日に、ぜひ真似してみてくださいね。

●DATA

クレライフ

https://kurelife.jp/