厚切りベーコンが10枚ものるメガ盛り1kgカルボナーラを日比谷の『ラ・ベルデ』で食べてきた

2022年6月4日 10時49分

食楽web

　日比谷のオフィス街にある、昔から地元で愛されているイタリアンに、ドスっと満腹になれるスパゲティがあると聞き、向かったのは富国生命ビルの中にある『ラ・ベルデ日比谷店』。ランチタイムを少しはずした時間に来たところ、店内にはスーツ姿の人がちらほら。15時までに入店すればランチが食べられるので、昼時を逃しちゃった人にありがたいお店なのかも。

　席に案内されメニューをチェック。今回の目的はランチメニューの「厚切りベーコン（10枚）のメガ盛りカルボナーラ」です。

メニューに大きく“メガ盛り”の文字が。真っ赤なアラビアータも美味しそう

　メニューには「ラ・ベルデ伝統の厚切りベーコンを、これでもか！　というくらいメガ盛にしたパスタを2種類ご用意しました。ベーコンだけで300g！」と書かれています。これはテンションあがる。

　そしてレギュラーサイズだとパスタは170gですが、＋100円でラージ（220g）に変更可能。ベーコンだけで300g、を考えると、ここは絶対ラージ！　ちなみにラージの説明には2～3人で取り分けできるサイズ、と書かれています。反対にスモール（120g）にするとマイナス50円に。

　ということで、「厚切りベーコン（10枚）のメガ盛りカルボナーラ」（1650円）をラージ＋100円で決定。出来上がるのを待ちます。

厚切りベーコン10枚は想像以上の食べ応え！「厚切りベーコン（10枚）のメガ盛りカルボナーラ」975g

「厚切りベーコン（10枚）のメガ盛りカルボナーラ」1650円、ラージ＋100円。975g中ベーコン300gと考えると、すごいことかも

　目の前にやってきたのは、ベーコンの厚みがしっかりある、とってもいい香りのカルボナーラ。早速計測すると直径26cmのお皿に975g（器の重さを除く）。ベーコンが300g、ということは、ソース200gでパスタが450gぐらいってことかな？　厚さ5～8mmはあるベーコンが10枚。角のところがちょっと焦げているのもいい感じです。

「メニューには300gと書いてありますが、ベーコンは焼く前で500gあります。1枚約50gのベーコンを焼いて、油が抜けた重さが300gになるんですよ」と話しかけてくれたのは、店長の佐藤志人さん。ということは、焼く前500gが完成品で約300gもあるってこと！！

「通常のカルボナーラの場合、同じベーコンが5枚のっていますが、メガ盛りの場合は倍の10枚になります」。ベーコン500g分って！　今まで生きてきて、ベーコンをここまで一気に食べたことない。

　早速一口！　カルボナーラソース＆パスタは、とってもまろやか。どこか懐かしさを感じる、ホッとする美味しさです。そして厚切りベーコン！　ムチっとブリッと、噛むと旨みたっぷりの油がじゅわっと口の中に広がってきます。攻めのベーコンと守りのカルボナーラソース、といった感じ？　ベーコンの塩味をソースが包みこむようなバランスです。コショウがたっぷりかかっているけれど尖っていない。

パスタの太さはスパゲッティーニ。生クリームたっぷりのソースはまろやかでチーズのコクもしっかり感じられる

　なめらかなパスタ一口、そしてブリッとしたベーコン一口、と交互に食べて進めていきます。これが平日ランチで仕事の合間じゃなかったら、スパークリングワイン380円（グラス）を追加注文したい～。白ワインやスパークリングワインとかで、口の中をさっぱりさせながら食べたら、もっと美味しいんだろうなぁ。

ベーコンの厚さはおそらく5～8mmぐらい。焼く前だともう少し厚かったのかも？　思っていた以上に食べ応えがすごい

　厚切りベーコン10枚。よくあるカルボナーラなら、時々短冊切りのベーコンが口の中にやってくる感じだけれど、ここのカルボナーラは、ベーコンにかぶりつきながらパスタを味わう感覚です。

　そもそも、なぜこのメニューが生まれたんですか？「10年以上前ですが、ベーコンをもっと食べたい、というお客さまのリクエストがあって、そこから始めたんですよ」と店長。メガ盛りのカルボナーラとアラビアータは1日5～10食は注文が入るそうで、女性もいるけれど、大概は30～40代のサラリーマンのお客様とのこと。働き盛りが食べ盛り～ってことですね。

　そしてメガ盛りはランチ限定メニュー。夜も食べたい場合は応相談、とのことです。完食するためのアドバイスを聞くと、「クリーム、そして厚切りベーコンなので確実にどっしりと重くなります。とにかくお腹を減らしてくることでしょうか」。ごもっともです。

「夜はイタリア料理とワインを楽しんでほしいですね。季節のおすすめ料理もぜひ」（料理長の江島武史さん）

　店長さんが言っていた意味は、パスタが残り1／4、ベーコンが残り3枚ぐらいで突然やってきた。急にお腹いっぱい、ドスっと満腹感に襲われます。あと数口なのに、すっごく満腹。体感的には、カレーやラーメンの1.2～1.3kgと同じぐらい。1kg弱だけれど厚切りベーコンはやはりドスっとくる！　改めてベーコンの“旨味油”的なポテンシャルの凄さを感じます。

　一気にスピードダウンしたものの、ゆっくり食べ進めてなんとか完食。もしかして、カルボナーラじゃなくてアラビアータにしたら、クリームじゃなくてトマトだからもっと完食しやすかったのかな？　いやいや厚切りベーコン10枚のドスっと感はきっと同じ。重量よりも、ベーコンとカルボナーラソースで想像した以上に満腹になれる一皿でした。

　店の看板メニューである「厚切りベーコンのカルボナーラ」の、厚切りベーコン5枚入りを倍にした「厚切りベーコン（10枚）のメガ盛りカルボナーラ」。冷めてくるとベーコンが若干しっかりしてくるからアゴ力も必要になるため、ベーコンは前半～中盤で食べ切るのがおすすめ。美味しくってとにかく見た目以上に食べ応え満点のスパゲティでした！

（取材・文◎いしざわりかこ）

●SHOP INFO