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 先日、カレー好きの友人K君と話をしていたときのこと。彼はほぼ毎日カレーを食べているそうで、近くにあった『丸亀製麺』を指差し、「丸亀のカレーも旨いよ」と言うのです。

「カレーうどん?」と聞くと、「いや、そう単純なもんじゃない。カレーうどんを自分なりの方法で美味しくして食べるんだよ」とナゾのような答え。その方法を詳しく教えてもらっていたら、なんだかとても美味しそうだったので、後日、一人で『丸亀製麺 中野セントラルパーク店』に行ってその方法を試してみることにしました。

丸亀製麺のメニュー。季節商品、定番商品などがずらりと並び、迷いますが…今回はカレーうどん一択!

 カレーうどん好きのK君の「丸亀カレー」の楽しみ方とは、下記の4ステップ。

【STEP1】まずレーンに並んで「カレーうどん」(510円)と「天丼用ごはん」(140円)を注文する。このとき、必ず「カレーとうどんは別皿で」と付け加えること

【STEP2】ついでに無料のうどん出汁をもらうこと

【STEP3】レーンを進み、天ぷらゾーンに入る。目移りするけど、必ず野菜かきあげ(140円)を選ぶこと

【STEP4】会計後に無料の葱や生姜を小皿に取ってくること

 ちなみに、ちょっと面倒な注文方法ですが、丸亀製麺の店員さんには嫌な顔ひとつされたことがないとK君は言ってました。

「カレーうどん」510円を別皿にしてもらい、天丼用ごはん140円、野菜かきあげ140円の計790円

 その教えどおりに注文したら、トレイいっぱいに器が並びました。見た目的には一品料理というよりは、料理用の素材といったビジュアルです。

 こうして、いよいよカレー作りを始めようとしたとき、大事なことに気づきました。【STEP2】の無料のうどん出汁をもらい忘れたのです。慌ててレーンに戻り、お客さんが並ぶ隙間から「すいません、お出汁をください」とお願いするハメに。これはちょっと迷惑なので、注文時に頼んでおくべきでした。

右にあるのが無料のお出汁

 ではさっそく作っていきます。まずは、うどんに無料のネギと生姜をのせて、そこにもらってきたアツアツのうどん出汁をかけます。味見して、薄いなと思ったら、卓上のだし醤油を追加。これでまず、「かけうどん」が完成。

無料の出汁と卓上の「だししょうゆ」で作ったかけうどん

 続いて、天丼用ごはんに、カレーを半分くらいかけてカレーライスにします。ここにもネギや生姜をのせます。

丸亀製麺のカレールーは、お出汁が効いていて、ほどよい辛さです

 こうして、「カレーうどん」「天丼用ごはん」の2つから、かけうどんとカレーライスが完成しました。でもこれで終わりではありません。

 忘れちゃいけないのが野菜かきあげです。丸亀製麺の野菜かきあげは玉ネギが多め。このかきあげをカレーライスに半分ほど入れると、まるで巨大フライドオニオンのようになり、これがカレーと相性が抜群で、めちゃくちゃ美味しい!

カレーとうどんと、かきあげ半量ずつでよく混ぜます。ちなみに汁は少なめで“まぜそば”のような感じにします

 そしてK君によれば、「かけうどん」にもカレールー+かきあげを投入すべし、とのこと。よ~く混ぜて、“まぜそば”のようにして食べると、最高に美味しいというのです。で、そのとおりにやってみると、かつおと昆布のお出汁、カレールー、かきあげがうどんに絡まって、確かに極ウマ!

「カレー混ぜうどん」にして、よ~く混ぜて食べます

 というわけで、「カレーうどん」、「天丼用ごはん」、「野菜かきあげ」の3品をオーダーするだけで、多種多様な味と食感のカレーを存分に楽しめることがわかりました。そして筆者も最後に食べた“カレー混ぜうどん”が特に絶品だと思いました。この食べ方、クセになりそうです。ぜひ、みなさんも試してみてください。

(撮影・文◎土原亜子)