宮野真守、劇場版『FGO』前編公開に喜び「覚悟を持って演じきりたい」
人気声優の宮野真守が5日、都内で行われた『劇場版 Fate / Grand Order −神聖円卓領域キャメロット− 前編Wandering; Agateram』初日舞台あいさつに出席、2021年春公開が決定した『劇場版 Fate / Grand Order −神聖円卓領域キャメロット− 後編Paladin; Agateram』に向けて「覚悟をもって、後編まで演じきりたい」と決意を語った。この日は島崎信長、高橋李依、坂本真綾、川澄綾子も来場した。
全世界で5,700万ダウンロードを突破したスマートフォン向けRPG「Fate / Grand Order」(以下FGO)の人気エピソード「第六特異点」を劇場アニメーション化した本作。騎士ベディヴィエールが獅子王の統治する“聖都”を目指し探索の旅に出るさまを描き出す。
ステージに登壇した宮野は、「『劇場版 Fate / Grand Order〜』でベディヴィエールを演じております宮野真守です。本日はよろしくお願いします」と本作の非常に長いタイトルをかまずに言うことに成功し、ガッツポーズ。会場からも大きな拍手が巻き起こった。続けて会場に向けて「皆さんに観てもらえたという事実が本当にありがたく思います。制作を開始したのはだいぶ前だったんですが、いろんな状況の中、みんなで力を合わせてここまでたどり着くことができました。そしてこれがまだ前編ということなので、今日の、皆さんに観ていただいた気持ちを大事にしていただいて、後半まで応援していただけたら」と呼びかけた。
本作のアフレコは1年ほど前、コロナ禍に見舞われる前に行われていたという。その時のことを「複雑な思いはありますね。懐かしいし」と語る宮野は、「やはり制作は一緒にやるのが一番いいなと思います。FGOに関していうと、ゲームではひとりひとりで収録していたものが、こういう映像作品になるということで、お互いの気持ちを通わせながら録ることができて、よりキャラクターが深まる思いもありました」と振り返る。
また、坂本は「シンプルにFGOを知らない人にはここのエピソードを切り取った物語はどう思われるんだろうと思っていましたが、完成した作品を観ると、ここから観ていただく方にもきっとわかりやすく、楽しんでいただける作品になっているんじゃないかと思いましたし、(自身が演じる)ダ・ヴィンチにもすごく見せ場があったのでうれしかったですね」と笑顔を見せた。
坂本は前編の主題歌「独白」を担当しているが、後編の主題歌は宮野が担当することも明かされた。作詞は坂本が担当することになる。その発表に「最後の歌を担当することになって、本当にありがたいなと思いました」と語る宮野は、「今まで一緒にお仕事をさせていただいて、歌も聴かせていただきましたが、まさか自分が真綾さんの作詞で歌うとは思っていなかった」と感激の表情を見せた。
そしてこの日は『後編Paladin; Agateram』が2021年春公開になったことも発表された。最後のメッセージを求められた宮野は「面白い映画を作ることができました。それは自信を持って言えますし、何より今日届けられたことが本当にうれしく思います」と語ると、「覚悟をもって、後編まで演じきりたいと思います」と決意のコメント。そして最後に「でもまずは『劇場版 Fate / Grand Order〜』を……」と前編のタイトルを言おうとしたところで思わずかんでしまい、会場は大笑い。最後まで大盛り上がりの舞台あいさつとなった。(取材・文:壬生智裕)
映画『劇場版 Fate / Grand Order −神聖円卓領域キャメロット− 前編Wandering; Agateram』は公開中