約1kgのデカ盛りすぎる「しらすかき揚げ丼」を『しらす問屋 とびっちょ』で食べてきた!
食楽web
鎌倉や湘南に遊びに行ったら、食べたくなるのが「しらす」! 朝とれたての生しらす丼とか、ほくほくの釜揚げしらすとか。普段そこまでしらすを食べたいと思わなくても、なぜか湘南の風を浴びると、猛烈にしらすが食べたくなる! 鎌倉・小町通りで、「生しらすありますよ~」の掛け声に脳内が洗脳されるから? 海岸沿いで漁師さんがしらすを炊く湯気にうっとりするから? とにかく、鎌倉や湘南でお腹が空いたらしらす一択。
そんな湘南・鎌倉の名物、しらす丼で、完食できる人がとても少ない難易度高めの大盛り丼があると聞き、向かったのは江ノ島。江ノ電の駅の周辺ではなく、島。開店~ランチタイムは平日でも常に行列ができる人気店『しらす問屋 とびっちょ 江の島本店』で、噂の丼にチャレンジしてきました。
店頭にあるサンプル。かき揚げ丼は1枚と2枚のほか、桜えびとしらすのかき揚げ丼もある
行列ができる前に、と思って開店前についたけれど、すでに店の前には10人ぐらいの人が。店頭にある、順番待ち用の機械で番号をもらい、モニターに自分の番号が出るまで待ちます。まぁ開店前だから、おそらく大丈夫。
待つ間、店頭にあるショーケースのサンプルを見ながら、何を頼むかワイワイ話している人も。王道の「釜揚げしらす丼」にするか、店の名前がついたお刺身色々な「とびっちょ丼」にするか、釜揚げしらすとネギトロ、いくら、桜海老の4色丼にするか。丼メニューは10種類以上ある上に、どれも美味しそうだから真剣に悩むのがわかります。
が、今回は悩まず一択! 数多ある丼メニューの中から、「しらすのかき揚げ丼2枚」で決定です。
見た目の軽やかさに侮るな!重量級のデカ盛り丼
「しらすのかき揚げ丼2枚」税抜き1350円+ご飯大盛り150円。税込トータル1650円。お味噌汁付き
目の前に出てきたのは、厚さのある丸くて厚いかき揚げが2枚も乗ったどんぶり。店頭のサンプルに偽りなしの大きさです。
早速計測。直径24cmの丼の器に、直径約20cm、厚さ約6cmのかき揚げが2枚。かき揚げの上には釜揚げしらすがのっています。かき揚げ1枚が、いわゆる蕎麦屋とか天ぷら屋のかき揚げ3~4枚分? の大きさ。このかき揚げの中に、しらす何匹いるんだろう。インパクトがすごいかき揚げです。
重さは1054g(器の重さを除く)。お味噌汁180gと合わせると、約1.2kgのセット。かき揚げにはすでに特製ダレがかかっているので、そのまま味わうことができるようになっています。
高さは約13cm。直径20cm、厚さ6cmのかき揚げ2枚って、、、おそらく1枚でも強敵、ラスボス感すごい
計測を終わらせ、まずはかき揚げから一口! サックサクでふわふわ。箸でつかむと、ちょうど一口大のサイズにぽろっとほぐれてくれるので、丸いまま1枚にかぶりつく、という感じではありません。ホロッ、サクッ、フワッ。といった感じ。うまいっ!
「かき揚げの中には、しらすとにんじん、玉ねぎが入っています。注文が入ってから揚げるので、いつでも出来たてが味わえますよ」と営業本部の砂川さん。かき揚げ丼はオープン当時からある根強い人気メニューとのこと。
かき揚げは、箸でつかむとこのサイズにホロっと取れます。6cmも厚みがあるから、外サク中フワ!
そもそも、かき揚げ1枚の丼はわかるとして、なぜ2枚も乗せたの?「観光地でも、ボリュームたっぷり、お腹いっぱいになれるメニューがあるといいかと。家庭では食べられない大きさでしょ」とニッコリ。確かに、家でこんな大きなかき揚げ、作ろうとしても作れないって!
序盤はサクサクとかき揚げを食べ進め、食感と旨みを堪能します。が、しかしっ、1枚目の2/3ぐらいに来るといきなりお腹がドスッと重くなる! 揚げ物あるある、突然の満腹感です。カレーやラーメンの1kgや1.2kgって、割とスルッといけるもんですが、かき揚げ丼の1kgは重みが違う! お腹の中で小麦粉としらすが暴れているのかっ? って思うぐらいドッときます。
こってりした胃袋を緩和してくれる名バイプレーヤー
ちなみに、かき揚げとゴハンの間には野菜がパラパラと敷かれているのですが、この野菜がすっごくありがたい。かき揚げの油を中和してくれる感覚になります。
磯の香りたっぷりのお味噌汁で口の中の旨い油を流しつつ、じわじわ食べ進めます。がっ。粉物で水分って本当は取っちゃうと大変なのに、味噌汁やお茶をごくごく飲んでしまった。なんだろう、感覚的には2kg超え、3kgクラスの丼を食べているのと同じぐらいのストロングさです。
救世主! の「しらすビール」。左から江ノ島ビール、塩ビール、しらすビール各税抜き650円、ノンアルコールしらすビール税抜き450円。しらすビールはしらすエキス入り。
お腹のドスッと感を解消するもの、それは炭酸! ということで、店オリジナルの「しらすビール」を追加注文! ビールの泡と炭酸で口の中を一気にリセット。しらすのエキス入りだけれど、海くささとか魚介臭さは一切なし。江ノ島らしさを感じる爽やかな味わいです。
かき揚げを一口、そしてビールを一口。合うっ! なんで最初からこれにしなかったの? って後悔するほどの完璧なバランス。かき揚げの最初の1枚はビールのつまみに、2枚目はゴハンとともに、ってことにすればよかった~。
「1~3月半ばまで禁漁になるので、その前に食べにきてくださいね」料理長 の笹井愛郎さん
ちなみに、『とびっちょ』通の間では、温泉卵60円を追加注文して、かき揚げにかけて食べる人もいるそう。大きくて分厚いかき揚げだからこそ、温泉卵の味変で、旨みをパワーアップさせて楽しむのもアリかも。
店には丼のほか、「しらすブラックコロッケ」や「しらすの玉子焼き」、「しらすの茶碗蒸し」、「しらす豆腐」など、しらす入りサイドメニューも充実しているので、丼プラスサイドメニューも味わってほしいと砂川さん。「しらすアイス」もあるので、前菜、メイン、デザートまでしらすづくしで堪能できます。もちろんしらすのかき揚げも単品で注文可能。1人ずつ生や釜揚げの丼を注文し、かき揚げ1枚をみんなでシェアする、という頼み方も多いそうです。
実際の重さ以上に満腹、いや、はちきれそうになるほど限界までお腹いっぱいになれる、しらすのかき揚げ丼2枚。想定していた以上に完食まで時間がかかりました。ということで、混雑しない時間帯、そしてスケジュールに余裕のある状態で注文することをお勧めします。
(取材・文◎石澤理香子)
●SHOP INFO
店名:しらす問屋 とびっちょ 江の島本店
住:神奈川県藤沢市江の島1-6-7
TEL:0466-23-0041
営:11:00~21:00(L.O.20:00)
休:なし(荒天時臨時休業の場合あり)