長年ラジオパーソナリティーでも活躍する伊集院光(画像は『伊集院光 2020年7月30日付Twitter「Lでじゅう分だった。」』のスクリーンショット)

写真拡大

毎年恒例の日本テレビ系『24時間テレビ 愛は地球を救う』が今年は8月22日から23日にわたり放送される。テーマを「動く」に掲げた43回目となる今年は新型コロナウイルス感染予防の観点からチャリティーマラソンは中止となり、代わりに高橋尚子発案の「24時間募金ラン」を実施することになった。これにタレントの伊集院光が私見を述べている。

1992年の15回目から毎年実施されてきたチャリティーマラソン。初のランナーは間寛平で、その後もお笑い芸人、歌手、アイドルなどさまざまなランナーが登場してきた。昨年は近藤春菜(ハリセンボン)、よしこ(ガンバレルーヤ)、水卜麻美日本テレビアナウンサー、いとうあさこが駅伝方式で懸命な走りを見せた。

16日放送の日本テレビ系『行列のできる法律相談所』で今年のランナーが生放送で発表された。2000年シドニー五輪女子マラソンの金メダリスト・高橋尚子さんが走ることが明らかになり、「よろしくお願いします」と登場した高橋さん。今回は「24時間募金ラン」としてただ走るだけではなく、安全な私有地内で1周5kmを走るごとに高橋さん自身が10万円を募金するという。高橋さんは「偽善と言われることもあるでしょうし、こんな時期にマラソンをやる必要があるのか…いろんなご意見があると思うんですけれども…」と前置きしてから、「動かないと!」と力を込めて「どんな批判があっても、ゼロで何も始まらないよりかは、何かプラスになる人がいればそれは意味があるんじゃないかなと思います」と思いを明かした。そして「私が今できることは走ること」「現役時代にたくさんの応援をいただいた。走ることで恩返しをしたい」と語るが、高橋さんにとっても歳を重ねてきてのチャレンジでもあるという。また女優など企画に賛同する仲間4人も参加決定し、あと1名増やす予定で、その人たちも1周5kmごとに10万円を募金するそうだ。

この「24時間募金ラン」について、伊集院光が17日深夜放送のラジオ番組『JUNK 伊集院光・深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)で「俺だけ? 理解できてないの、俺だけ?」と疑問を投げかけた。「高橋尚子さんが私有地で5kmのトラックを延々と走って、1周するごとに10万円、私が寄付します…。意味が分からない。なんだか全然意味が分かんない」と困惑しきりだ。

「何かのバランスおかしくない? この企画のバランスおかしいよね?」と同意を求めた伊集院は、「もう1人(間に)かませないとおかしくない? たとえば前澤(友作)さんがいて、私が1周するごとに頑張りに応じてオカネさん(前澤さん)が10万円くれるなら、なんか分かる」と言い、ランナー自らが募金するというシステムがどうしても納得できないという。さらに「『止まって100万円くれればいいから。無理しないで100万円普通に頂戴』というのがダメかどうかがよく分からない」とそれならば走らずに100万円募金してもいいのかとも思案していた。

他にも「私が止まるまでの間、募金を募りますから。私は延々と長時間走りますので、皆さん良かったら私の頑張りに免じて(私が走っている間に)どんどん寄付してください…ならなんとなく分かるけど」と新しいシステムも考えて、「“私が”10万円寄付しちゃうと分からなくないか?」と重ねて疑問を呈していた。

これにはネット上でも「5キロ走るごとに10万円払うって…それどんな地獄よ!」「炎天下で5キロ走って10万円寄付とか何の罰ゲーム?」「高橋尚子さん個人が募金をする必要があるの?」「走らないである程度の額を募金じゃだめなの?」「この方々はノーギャラ?」などの声や、「高橋尚子さん素敵な方だなぁ」「何であれ募金は集まるのだから一生懸命走る彼女を応援するのが筋では?」「これまでのマラソンより意味があっていいな」などの好意的な意見も見受けられる。

高橋さんが危惧していた「偽善かどうか」については一切疑問は無く「何の文句もない」という伊集院。チャリティーマラソンに関して「コロナを理由にやっとやめられんじゃんと思ったの。『やるんだ!?』と思った」とそもそも続けることに驚いていたが、「本番ちゃんと観てみる」「これにどういう気持ちが動いていくのか」と自分自身の目で確かめてみると語っていた。

画像1枚目は『伊集院光 2020年7月30日付Twitter「Lでじゅう分だった。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)