「半沢直樹」が22%で好発進 歌舞伎俳優が続々起用される訳

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俳優・堺雅人(46)主演のTBS日曜劇場『半沢直樹』続編が、7月19日にスタートした。作家・池井戸潤(57)の「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」が原作。前作では銀行員だった半沢直樹(堺雅人)が、出向を命じられた子会社「東京セントラル証券」で営業企画部の部長として奮闘する模様が描かれる。

世帯平均視聴率は22.0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録し、好発進。13年に放送された、前作の初回視聴率19.4%を上回った。視聴者の期待が数字に現れたかたちとなった。

「ここ数年で初回の視聴率が20%を超えたのは、『Doctor-X 外科医・大門未知子』(テレビ朝日系)シリーズです。前作は型破りの銀行員・半沢直樹が、行内の不正を次々と暴く逆転劇。決めセリフの『倍返しだ!』は、流行語大賞に選ばれるほど人気を博しました。原作者の池井戸さんは、“経済を使った時代劇”とも評していました。『半沢直樹』の続編は、『Doctor-X』に次ぐ“勧善懲悪ドラマ”として盛り上がりを期待できるでしょう」(テレビ局関係者)

Twitterでも、「半沢直樹」が世界トレンド1位にランクイン。とりわけ注目を集めたのは前作から出演する香川照之(54)、片岡愛之助(48)に加え、尾上松也(35)、市川猿之助(44)といった歌舞伎俳優が増えたことだ。

市川演じる親会社「東京中央銀行」の伊佐山泰二は、新たな悪役として登場した。半沢を逆撫でするような、セリフごとに表情が変化する“顔芸”は初回から大反響。前作で話題となった、香川演じる大和田暁の悪役ぶりを彷彿させたようだ。

《猿之助、なかなかの悪人、そして香川照之に負けない顔芸。こりゃ見てるこっちも歯痒さで顔が歪みそう》
《大和田さんに引き続き市川猿之助さんの顔芸が凄すぎ。こ、こ、こわいwww 悪役ハマってますね》
半沢直樹って、歌舞伎だなぁ。歌舞伎役者が多く出てるってことだけじゃなくて、勧善懲悪で見得とか決め台詞とかあって、そこで視聴者はワァ! って盛り上がって》

「堺さんの現場での迫力は凄まじいといいます。『倍返しだ!』も、一種の“見得(みえ)”でしょう。福澤克雄監督(56)は前作で、堺さんを『自分よりも役を熟知している』と絶賛。高視聴率を得た要因に、堺さんのキャスティングを挙げていました。

歌舞伎俳優が起用されているのは、堺さんの演技に対抗するためでもあるそうです。前作で香川さんの見せた土下座は、“伝説”と言われるほどドラマの痛快さを盛り立てました。また、片岡さんの女性的な話し方をするキャラも大ウケ。歌舞伎には男性が女形を演じる慣しがあるので、説得力を出すために片岡さんをオファーしたそうです」(前出・テレビ局関係者)

初回から話題の的になった「半沢直樹」。次回以降の展開に期待が寄せられている。