ボンボン製菓が作ったPB商品の菓子

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 パチンコ業界では昨年始まった規則改正によって、新基準機入れ替えの負担が各ホールに重くのしかかっている。

 依存症対策として高い射幸性を持つ台の段階的撤去が進み、2021年2月までに6号機と呼ばれる新基準機への全台入れ替えが決まっている。その動きに対応する資金力のないホールの倒産や、M&Aが進んでいる。

 こうした状況を受けて業界は経費削減に動いているわけだが「端玉(はだま=特殊景品と交換して余った玉)景品」にかかるコストを抑えることもその方法の一つだ。菓子メーカー「ボンボン製菓」(北海道札幌市)では、昨年ごろから本格的に全国の工場で作ったPB商品(自社ブランド商品)を、そのままホールまで直送する取り組みを始めた。

 菓子がホールに届けられる通常の経路はメーカー、一般の菓子問屋、パチンコ店向け菓子問屋という流れ。同社広報事務局の熊谷真哉氏は「メーカーがホールに卸す際は高いところだと約7割の掛け率。通常は6〜5・5割。うちでは4割です。取引先のホールからも『かなりコストダウンできた』と喜んでもらってます」という。

 同社のグループ企業にはパチンコホールもある。お客への調査を行ったところ「『ぶっちゃけ、お菓子はなんでもいい』と話すユーザー様が多かった」(熊谷氏)。客はたばこや飲み物にこだわりがある一方、菓子へのそれは低い。有名メーカーの菓子である必要がなかったのだ。

 ボンボン社の取り組みはかなり珍しい。2年前から始め、昨年から売り上げが安定した。グループ企業を除く取引先ホールは60店を超えた。

「他店でもPB商品を作る考えがあれば、手助けをします。ノウハウを隠すこともない。業界全体で生き残ることが我々の会社の考えです」と熊谷氏。コストカットに向け、パチンコ業界も知恵を振り絞り、ファンに応えようとしている。