高岡早紀が純愛モンスターを怪演「ここまで嫌われる要素しかない女性は初めて」
愛情に貪欲な女性が“純愛モンスター”と化してターゲットの男性を追い求めるサイコスリラーを2部構成で描く。高岡早紀が主演し、小池徹平、大谷亮平がターゲットになるドラマの見どころとは──。
全編ヒリヒリ、緊張感!
純愛を貫くがゆえに狂気と化してしまう主人公・リカの愛情への渇望を描くサイコスリラー。原作は、第2回ホラーサスペンス大賞を受賞したベストセラー、五十嵐貴久の『リカ』(フジテレビ系 土曜夜11時40分〜)シリーズ。
今作ではリカが周囲を破滅に追い込んでいくエピソードを2部構成でドラマ化。主演は高岡早紀。リカがターゲットにする男性は、1部の大矢役に小池徹平、2部の本間役を大谷亮平がそれぞれ演じる。
「目的のためなら手段を選ばないリカ、純愛モンスターが暗躍する物語。なので、ジャンルは謎解きなどのミステリーではなく、サイコスリラーとしています。ほっこりシーンは皆無、全編ヒリヒリ、緊張感のあるシーンだけで作っていきたいと思っております!」
と、制作する東海テレビの河角直樹プロデューサー。高岡、小池、大谷のキャスティングについては、こう語る。
「リカは単なる殺人鬼ではありません。やっていることは常軌を逸しているけれど、彼女にしてみれば“ターゲット”への愛を貫くため。とても純粋な気持ちで、悪意はないんです。だからこそ“怖いでしょう?”という誇張表現ではなく、リカの内面をじわじわ感じさせることができる実力のある方にと、高岡さんにお願いしました。
1部のターゲットは、視聴者の方に襲われる人間の恐怖心を伝える役割。“永遠のベビーフェイス”として幅広い年齢層に好感度の高い小池さんにぜひ、と思いました。
小池さんとは違った男っぽさが魅力の大谷さんには、視聴者の方がカッコいいと思う男が襲われるところを演じていただきたいと思いました」
嫌われる要素しかない女性、“リカ”
主人公のリカを演じる高岡は、台本を読んだ感想をこうコメントしている。
「嫌われる女性を演じたことは過去にたくさんありましたが、ここまで救いようがなく、嫌われる要素しかない女性を演じた経験はありません」
自称28歳のリカは、年齢、経歴、現住所もすべて詐称。
過去も謎で心に闇を抱えているが“女は28歳で結婚し、家庭に入るのがいちばん幸せ”という信念の持ち主。
その考えのもと、真剣に恋をしては生涯のパートナーを追い求めている。
優しい言葉をかけ、自分を認めてくれた男性を“運命の相手”と思い込み一直線に突き進もうとする。
「リカの行動に異を唱える人は除去されるし一見、仲よくしてても、利用されていたりと、安全地帯にいる登場人物は誰もいません。みなさんには、まずは狂気のリカの行動に恐怖を感じていただきたい。そして、自分も襲われているような怖さを味わってください。さらには、リカの心の闇の部分も感じていただけたらと思います」(河角P、以下同)
恐ろしいシーンを撮った後には
高岡と小池は共演経験があり、小池が高岡を“早紀ネェ”と呼ぶなど、作品のイメージとはかけ離れて楽しい雰囲気という。
「おふたりの間には信頼関係があるので、撮影も順調です。恐ろしいシーンを撮った後に和気あいあいとしているのが日常になっています。高岡さんと2部のターゲットの大谷さんは初共演なので、こちらも楽しみです」
第2話(10月12日放送)では、距離があったリカと大矢が、ある行為によって急速に近づいていく。
「殺人や事故に手を下すのがリカだと直接は見せませんので、みなさんに何が起きたのか想像する恐怖を感じていただければ。
また、あくまでもサイコスリラーなので、リカの内面や人間の業、女の性などはセリフやシーンから感じ取っていただければと思います。理想は1部、2部が終わっても、リカがみなさんの心の中で暗躍すること。どうぞ、お楽しみください」
注目! リカの花柄ファッション美しいものが好きというリカは、自宅にハーバリウム(植物標本)を飾って愛でている。植物だけでなく、大矢のグローブなども標本にしているのが怖い……。
「ファッションにもご注目を。白衣姿以外のリカはすべて花柄の服を着ています。衣装合わせのときは、部屋中が花柄服ばかりで感動しました(笑)」(河角P)
リカの大好物の秘密は?年齢詐称のリカが好物というスパゲティ・ミートソースを食べているシーンはしばしば登場する。
「ミートソースは、昭和生まれの方にとっては懐かしい料理ですよね。リカにとっては、母親との思い出につながる食事なのでは」(河角P)
理由が明かされることはないけれど、何でリカが好きなのか、想像するのも楽しいかも?
《番組情報》
オトナの土ドラ『リカ』 フジテレビ系 土曜夜11時40分〜