2日、TBS「消えた天才 超一流が勝てなかった人 大追跡」では「メジャーリーグ新人王!大谷翔平がかつて勝てなかった天才たちは今?」として、元横浜DeNAベイスターズ・伊藤拓郎の現在を伝えた。

2011年、夏の甲子園では帝京高校のエースとして2年生時の大谷を打ち取り、花巻東を破っている伊藤。高校1年生時には、大谷を上回る球速148キロを叩き出し、高1の球速ランキングで日本最速記録も残している。

その実力は、VTRで登場した伊藤の1年先輩、DeNA・山崎康晃も「素材でいったらピカ1。すぐプロに行くんだなっていう。凄かった。彼が入ってきた衝撃っていうのは。監督が入ってくる時に『彼は特別扱いするぞ』って言われた」というほど。事実、伊藤は高校卒業後、DeNAに入団した。

だが、「1軍で2試合登板させてもらって、2試合で無失点。最初の登板でジャイアンツ戦に登板させてもらって、長野(久義)選手を三振取ったのを覚えています」という伊藤は「3年目に戦力外通告を受けました」という。

その理由を「スピードが出なくなってきて、思うように投げれなくて」と話すと、「悔しいというか、もどかしい」とも。当時フォームを崩して膝をケガした伊藤は、球速も130キロにまで落ちていたという。

それでもDeNA退団後、BCリーグで活躍した伊藤は今季から新日鐵住金鹿島へ。8月には入籍を果たすと、ピッチングも球速146キロまで回復。「家族のために野球を頑張っていこうという気持ちになりました」と意気込んだ。