関連画像

写真拡大

ツイッターへの投稿を理由に、東京高裁の岡口基一裁判官が懲戒処分にかかわる「分限裁判」にかけられている問題で、有志の弁護士らは10月3日、最高裁判所に対し、「(懲戒申立ては)裁判官の表現の自由『つぶやく自由』に対する侵害」などとする声明文を提出した。

86人の弁護士が呼びかけ人になり、氏名を公表しているだけで494人、非公表22人の弁護士が賛同した。あわせて602人(10月3日7時30分時点)。

岡口裁判官は、放置された犬を保護した人に対し、飼い主が返還を求めた裁判で、東京高裁が返還を認めたというニュース記事のURLを、「え?あなた?この犬を捨てたんでしょ? 3か月も放置しておきながら…」などと記載して紹介。当事者の感情を害したとして懲戒を申立てられている。

声明文を提出した中川素充弁護士は、「今回のツイートは、裁判官の品位を汚したとはいえない。人権を守るべき裁判所が人権を侵害するようなことをしている。むしろ、裁判官の品位を汚しているのは、懲戒の申立ての方だろう」と語った。

分限裁判は9月28日ですでに審理が終結している。

弁護士ドットコムニュース)