iPhone XSは、どのモデルを、どのキャリア、どの店舗で買うのが一番お買得なのか?

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遂に発売になった2018年モデルのiPhoneの「iPhone XS」と「iPhone XS Max」。
筆者の周りでも、すでに購入したという人は多くいます。
発売日当日に各社のショップや家電量販店を覗いた限り、例年通り、購入手続きを待つ多くの来客で賑わっていました。

さて、そんなiPhone XSiPhone XS Max。
最新モデルとして機能や性能だけでなく「価格」でも注目を集めています。

・最も安いモデルでも税込で13万円前後
・一番高いモデルは20万円近い
これだけの高価格が設定されています。一部では同社の高性能ノートPCであるMacBook Proよりも高いなどと揶揄されています。

予約開始直後に予約を行い、発売日に購入するような熱狂的なAppleやiPhoneのファンを除けば、新iPhoneの購入は、これから評判などを聞きながら、どのモデルを買うか決めるという人も多いと想います。

そして購入を決めたとき、次に悩むのが「どこが一番お買得に購入できるか」です。

Apple Storeで購入できるSIMフリーモデルを購入し、月額の安い格安SIMと組み合わせて利用するのが最安になる可能性が高いことには間違いありません。

ただSIMフリーモデルは、
・高額な本体代金を一括で支払う
・クレジットカードを利用して分割で購入する
といった方法になります。
この方法は、購入の敷居が高いため万人に「最安はこれだ」とオススメできる方法ではありません。

今回は、
・24回や48回の支払い方法が選べる
・毎月の利用料に含む形で購入できる
・利用が可能な大手携帯電話会社
とった条件でiPhone XSを購入した場合の料金を比較してみましょう。


○最安の会社、お買得な会社
月額料金を比較するにあたり
・最も手の出しやすいiPhone XS 64GBを選択
・データ容量は人気の20GB以上の大容量プランを選択
・本体の分割回数は各社が推奨する回数(24回 or 48回)を選択
・家族複数台や固定回線セット割など、割引条件の厳しいものは除外
とし、最もシンプルに1台のiPhone XSを契約、購入した場合で算出しています。




3社の代表的な料金プランを選択した場合、毎月の料金、そして2年間の総額が最も安いのはauでした。

NTTドコモ、SoftBankと比べると3〜5万円の価格差があり、とにかく安くiPhone XSを購入したい場合はauで契約するのが正解のようです。

最安はauですが、あわせて注目したいのが「データ容量」です。

実はSoftBankには「20GB」のプランが用意されていません。
(※以前はありましたが、現在新規に20GBのプランへの加入はできません。)

SoftBankでiPhone XSを契約した場合のデータ容量は「50GB」となり、毎月の料金は最安のauと比較して、1,500円ほどの追加にはなりますが、2倍以上のデータ容量を利用できます。
もし、auで20GBで容量が足りず、30GBのプランを選択した場合、
上記の金額に+1,080円となるため、月々も2年間の総額もSoftBankとの差は縮まります。
データ通信の容量を重視する場合にはSoftBankが最もお買得となることは覚えておくといいでしょう。


○最安やお買得の理由は「48回払」にある
ここまでの料金の比較の通り、最安、またはお買得を重視する場合は
・au
・SoftBank
のどちらかを選択するのが良さそうです。
この2社がNTTドコモと比べて安くなる理由は「本体代金の分割回数」にあります。

NTTドコモは馴染みのある24回払いですが、auとSoftBankは48回払いです。
つまり、月々の本体代金の支払いはNTTドコモの半額で済んでいるわけです。
そのため、その分毎月が安くなるということ。


また24回の支払いが完了した時点で、
使っていたiPhoneを下取りに出し、残り24回の支払いを免除するサービスもau、SoftBankは用意しています。
この「2年間で次の機種に気兼ねなく買い替えができる」ことを考えれば、支払い回数の多いことをデメリットではなくメリットと捉えることもできます。

とはいえ、こうしたメリットは、上述の通り
・「下取りに出す」
・24回の支払いで終える
という条件が付きます。
手元に使ってきたiPhoneを残しておきたい人にとってはデメリットにもなりそうです。

しかしながらスマートフォンの買い替えサイクルを2年間ではなく、3年以上と長くなっている人も増えてきています。
最新のiOS 12は5年前のiPhone 5sがバージョンアップ対象に含まれるように、iPhoneは3年以上利用しても最新ソフトウェアにバージョンアップできる可能性が高く、長期に渡り現役で利用できます。

48回払いは、
今までよりも長期にわたり本体代金を支払い続けることがデメリットと思われていますが、
・下取りを活用すれば今まで通り2年で買い替えができる
・iPhoneは製品寿命が長く2年以上利用できる可能性が高い
このように考えれば、48回払いのデメリットは。それほど大きくないとも考えられます。
さらに24回払いよりも、毎月、安く利用できるメリットがあると言い切ってもいいのかもしれません。


もちろん、今回算出した料金は参考価格です。
比較にあたり複雑になるために除外した家族複数台や固定回線とのセット割を加味すると、今回の試算で最も高くなってしまったNTTドコモで購入するのが最安になる可能性もあります。

iPhone XSらの本体価格は高額なため、一度買ってしまったら、
・すぐに買い替える
・ほかの会社にのりかえる
といったことは、かなり難しくなります。
・自分だけが買い替えるのか
・家族もiPhone XS含め、2年以内の買い替えの予定があるか
などを確認した上で、実店舗で毎月の見積もりを出してもらいましょう。

それが、もっともお買得に買い替えをする秘訣です。


迎 悟