2期目へ向けた決意表明の中で「社民党は、格差社会と改憲への対抗軸として主張を、ぶれることなく打ち出してきた」と語る社民党の福島みずほ党首(撮影:宗宮隆浩)

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社民党は2日、任期満了に伴う党首選挙を行い、福島みずほ党首が無投票で再選された。福島党首は「自民党の大きな流れ、格差社会をつくることと、憲法を変えていくことに対抗軸を持っているのは社民党だ。支持してくれる人たち一人でも多くと、手をつないでいきたい」と、党再生へ向けた2期目の抱負を語った。

 党首選は同日告示され、福島氏以外に立候補の届け出はなく、無投票再選が決まった。福島氏は、同党に所属するすべての衆参国会議員と地方組織から推薦された。

 社民党は一貫して、自民党・小泉改革による格差社会と憲法改正の対抗軸となってきたとして、福島党首は「社民党こそ今の政治に必要」と強調した。そして、2007年は改憲と消費税増税問題が争点になると予測。統一地方選と参院選で「議席を増やして大きく躍進することに全力投球する」と述べた。

 同党首の2期目のテーマは「社民党が連帯の核となるために」。「社民党の5つの約束」では、今年の総選挙の比例票で得た370万票を、2007年の参院選では500万票に伸ばすとした。そのために、女性や若い世代、団塊の世代に向けたアピールを強める。

 具体的には、党員にはなれないが党の主張に共感する市民らにインターネットなどで情報を発信する「フレンドシップ制」の導入や、地方での意見交換会に力を入れる方針を示した。

 福島氏は、1998年7月に参院比例代表で初当選。土井たか子氏の後を受けて、2003年11月から党首に就任。2期目の任期は来年2月から2年間。【了】

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