【MLB】二刀流挑戦は2年で終わり!? エンゼルス番記者が大谷の投手専念を予測
投手として「潜在能力は間違いなくエース級」と大絶賛
2013年、大谷翔平が日本ハムでプロ1年目を迎えた時、投手と野手を兼任する“二刀流”実現の挑戦に対し、日本の世論は大半が懐疑的なものだった。だが、5年の月日を経て、大谷は実現可能であることを証明。目標だったメジャーに舞台を移すことになった。
そして、メジャー1年目を迎える今年、アメリカでは“二刀流”大谷に注目が集まるが、その実現にはやはり懐疑的な声の方が多い。エンゼルスの地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」で番記者を務めるジェフ・フレッチャー氏もその1人のようだ。同地区レンジャーズの地元紙「ダラス・モーニングニュース」電子版で、「2年後には打席に立っていないだろう」と早々に投手へ一本化されるだろうという見通しを語った。
レンジャーズと同じア・リーグ西地区の球団を取材する各番記者に、担当球団とレンジャーズの見通しを質問する特集記事を掲載。もちろん話題の中心となったのは、今季から加入する大谷だった。
「オオタニは投打を両立できるか?」という問いに対し、フレッチャー記者は「最終的には投手に専念するのではないか」という見解を示した。
投手専念を予想する理由は…投手としては「先発1、2番手になれる素材」
その理由は「投球を学び、メジャーに適応しながら、DHができる野手を凌ぐレベルの打撃成績を残すのはとてつもなく難しいと思う」から。さらに、チームは「6番、7番を打つために、先発エースになれる素材を無駄にはしたくないはず」と指摘している。
投手・大谷に対する評価は高い。フレッチャー記者は「大谷は先発1、2番手になれる素材」と太鼓判。移籍後すぐに成績を残せるかは不明だとしながらも、「潜在能力は間違いなくエース級」だとした。「ダルビッシュが成功の指標になるか?」と質問されると、「ダルビッシュ、マエダ、タナカの誰と比べられるかなんて分からない。ただ同レベルにはなるだろう」と、メジャーで実績を積む日本人投手級には成長するという見解を示した。
メジャーを代表する投手に成長するであろう大谷の才能を無駄にしないためにも、投手に専念した方がいいというフレッチャー記者。日本では、そういった声を覆すに十分な、投打で圧倒的なパフォーマンスを見せつけたが、果たしてメジャーでも同じことを成し遂げられるのだろうか。2年後、大谷は二刀流を続けているのか否か。運命の行方が楽しみだ。(Full-Count編集部)