いまわの際の言葉、それが遺言である。それは、残されし者へのラストメッセージ。そこには、死者の生きざま、そして苦悩までもが読み取れる。有名人たちが人生の幕引きを託したその名言とは――。 * 〈自分が死んだら、誕生日みたいにケーキにロウソクを立てて送り出してよ。この世は仮の世で、あの世が本当の姿。めでたい日なんだからさ〉 独自の死生観を持っていた俳優の丹波哲郎(享年84)。「霊界の宣伝マン」を自認して