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8月31日に公開されたアニメーション映画『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』が、公開12日目で興行収入5億円を突破したことが13日、明らかになった。

本作は、全国64館と小規模な公開館数にも関わらず、公開直後の週末の動員ランキングは、スタジオジブリ作品『風立ちぬ』、『マン・オブ・スティール』に続いて3位にランクイン。8月31日、9月1日の2日間で動員数は16万1,225人、 興行収入は1億9,817万 7,700円、上映館アベレージでは309万6,527円と、群を抜いての1位で好調な数字をキープしている。

公開2週目に入ってもその勢いはとどまらず、公開12日目で動員数38万4,329人、興行収入5億497万3,100円。公開2週目の週末ランキングでも、1位『風立ちぬ』、2位『キャプテンハーロック』、3位『マン・オブ・スティール』といずれも上映館が300館以上の大作に続いての4位。上映館アベレージも168万6,188円(9月11日時点)と引き続き1位を記録している。

近年では、数々の深夜枠のアニメが「劇場版」として映画公開されているが、それらのうち公開1週目の興行収入1位は、廃部寸前の軽音部に所属する4人の高校生の日常を描き、2011年に公開された『映画 けいおん!』。そして、歴代2位は2010年公開の大人気アニメ『涼宮ハルヒ』シリーズの映画化『涼宮ハルヒの消失』だったが、今回『劇場版 あの花』がそれを抜いて2位の記録となった。また、今回の記録は本作のTVシリーズが放映された、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」発の劇場版の中ではダントツの1位。最終興収19億を記録した『映画 けいおん!』にどこまで迫れるか期待されている。

2011年に、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送された全11話のTVアニメ『あの花』は、子供時代のある事故をきっかけに、心を閉ざし離れてしまった仲良し6人組の前に、その事故で死んでしまったはずの少女が突然現れたことから始まるひと夏の物語。少年少女6人が抱える葛藤を見事に描いた本作は、従来のアニメファンのみならず、年齢、性別を超えた大きな感動を呼び、大きな話題に。この一大ムーブメントの集大成となる、待望の劇場版は、TVアニメシリーズに続き長井龍雪監督(『ハチミツとクローバーII』ほか)のもと、脚本を岡田麿里氏(『LUPIN the Third -峰不二子という女-』ほか)、キャラクターデザインを田中将賀氏(『家庭教師ヒットマンREBORN!』ほか)が担当し、制作も同じくA-1 Picturesが手がけている。誰もが胸の奥に秘めている、忘れていた"大切な事"を思い出させてくれる、この夏見逃せない青春ムービーの決定版に仕上がっている。

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