イタリア代表はミランのマッシミリアーノ・アッレグリ監督に、さらに強い選手たちを戻してくれた。FWマリオ・バロテッリがワールドカップ予選でドッピエッタを記録し、FWステファン・エル・シャーラウィはコンディションを取り戻して、DFマッティア・デ・シリオのパーソナリティーはますます際立っている。若く、強い選手たちだ。アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は、喜んでいる。

「バロテッリは世界的スターとしてピッタリだ。ミランに来てからの彼の得点ペースは、以前と比べてとてつもない。彼は意欲にあふれ、決意を固めてミランに来た。それを代表でも示しているんだ。映画1本に出ただけで、世界的なスターになれる役者というのがいる。バロテッリはまさにそれだ。彼のゴールは、ほかの選手たちのそれよりも重いんだよ」

ガッリアーニ代表取締役は、ミランのイタリア代表選手たちのパフォーマンスについて、このようにコメントしている。

「今後の試合でどうなるかは別にして、私はとても満足しているよ。ウチの5人の代表選手たちがとてもよくやったと思うからね。マルタ戦ではエル・シャーラウィのような1992年生まれの選手がPKを獲得した。バロテッリの2点目をアシストしたのは、これもまた20歳のデ・シリオだ」

「我々は価値をつくり上げた。今のミランの組織は、去年のそれよりも価値がある。イブラ(ズラタン・イブラヒモビッチ)を売り、多くのカンピオーネたちが去っていくのを見たのあは、刺激でもあった。久しぶりにほとばしるものを感じたよ。以前だったら、19歳の選手のためにカーンへ行くことはなかっただろう。そして私が行かなければ、(エムバイェ・)ニアンが来ることはなかっただろうね」

ガッリアーニ代表取締役は、過去5シーズンのリーグ戦での勝ち点について、国内ランキングを披露している。そのトップにいるのが、ミランだ。

「4年と今年の29試合を終えての結果は、ミランが勝ち点360でトップだ。次がインテルの347、ユヴェントスの336、ローマの309、ナポリの292だよ。私はこのデータを見て、落ち着くんだ。コッパ・イタリアでも役立つランキングだと確信している」

また、収支について、同代表取締役はこう話している。

「4月22日に役員会で発表される決算の収支は均衡した。イタリアのとんでもない税金、Irap(州事業税)がなかったら、我々は黒字すらあったんだ。ミランはファイナンシャルフェアプレーに即し、クラブの方針として、自分たちの脚で歩くことを決めた。サラリーの上限も減らしたんだ。そして、次の決算ではさらに減ることになる」

セリエBがサラリーキャップを導入することについては、こうコメントした。

「UEFAはサラリーキャップかファイナンシャルフェアプレーかを導入できた。後者は収支を均衡にするということだ。私はこの解決策の方が良い。だが、セリエAとBでは比較する規模が異なる。セリエBがサラリーキャップを選んだのは、収入がないからだ」

「NBAでは、額面で30万ドル(約2800万円)の選手が、1000万ドル(約9億4000万円)の選手に嫉妬することがない。だが、ここではそれがもっと難しいんだ」