ボタフォゴMFクラレンス・セードルフが、ブラジルで初めて退場処分となった。1992年からのキャリアで2度目のことだ。

セードルフがレッドカードを出されたのは、プレーが理由ではない。プレーが止まっている間の出来事だった。審判に従わなかったことが原因である。途中交代でピッチを後にする際に、審判から指示されたのと反対側のピッチサイドから外に出ようとしたことで、主審はまずイエローカードを提示し、さらに2枚目のカードも出して、セードルフを退場としたのである。

セードルフと主審はすでに試合中から衝突していた。主審はボタフォゴに対するPKを与えたものの、セードルフがすでにスポットに位置しているにもかかわらず、オフサイドがあったとしてPKを取り消しにしていたのだ。

この試合で、セードルフは見事なパフォーマンスを見せていた。見事なクロスでドリアのヘディングをアシストし、味方のシュートのこぼれ球を押し込み、追加点を決めていたのだ。試合はボタフォゴが2−1と勝利している。

アヤックス、サンプドリア、レアル・マドリー、インテル、ミランと、数多くのクラブで戦ってきたセードルフだが、退場となるのは2006年4月のメッシーナ戦以来2度目のこと。ミランが3−1で勝ったこの試合では、4人もの選手が退場となった。このときも、セードルフは戦術的ファウルやひどいタックルなどではなく、口論により退場となっている。