先日、スカパーでマッチデーJリーグ特番「Jリーグ終盤戦討論会」の放送があったので観た。その中で、英国人記者による先鋭的な問題提起があったので取り上げてみる。


[1]試合をあまり観ていない

90分応援する。でも、試合(の流れ)とあまり関係ない。
イングランドでは失点したら、静かになる、または怒る。日本では、まだ歌ってる。


[2]相手チームにあまりブーイングしない

野次があまりない。野次もいい雰囲気を作ると思う。日本のサポーター、やさしすぎ。


これに対し、他の識者は


<後藤氏>

試合に合わせて、味方でも非難すべきところはしっかりやれよと厳しくブーイングすべき。


<都並氏>

南米は殺伐とした雰囲気で、男しかスタジアムに行けない。よくないじゃないですか?女性・子供が観られる幸せな環境は日本しかありませんよ。

今は歴史の途中だから、駆け引きやサッカーの良し悪しを瞬時に判断できるお客さんが、全体的にいないのは事実。それは文化を作っていく途中だから。

安全で皆が喜べるスタジアムの雰囲気で、今のサポーティングのまま進んでほしい。今後、少しサッカーを知ってくればタイミングも分かってくる。


<水沼氏>

サッカーを観ようよ。点が入った瞬間に、皆がわっと立ち上がるのがない。それって、観てないってことですよね。応援しているから。


<後藤氏>

点が入る前から腰が浮くんですよね。


<平畠氏>

プレミアだと立っていくのが見えますよね。


<水沼氏>

入らなかった時のタメ息とか、そういうのがない。


みなさんは、どう思われるだろうか?サポーターが番組内で反論すらできないのは不公平ではないか?これでは言われっぱなし。どこか釈然としない思いが残る議論だった。


応援に関しては、日本代表の有名サポーター・アシシ氏は、著書
日本代表サポーターを100倍楽しむ方法 ~サッカーとボクと、時々、ノマド~
』で次のようなザッケローニ監督の言葉を引用していて興味深い。


隣の芝生が常に青いわけでもありません。学ばなければならないものがある一方で、学ぶ必要のないもの、まねてはいけないことも絶対にあるのです。ヨーロッパが常に正しい、ということはないのです



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この手の「サポーター論」は語り尽くされた感があり、おおむねザックの言葉が全てのようにも思えるが、忘れた頃にあえてぶり返してみるのも面白い。


時々我が身を振り返り、これでいいのか?と「サポーターの現在地」を確認してみる。他のサポーターの意見を聞くのも十人十色で本当に面白い。要は、このどこにも答えのない、堂々巡りの議論がとても好きなのだ。


昨夜、ツイッターでこんな提案をいただいた。


アシシ本の第5章で印象に残った文章を引用して、それに共感したり、時に反論したりして、たかちゃん独自の「サポーター論」を語ってください!w

俺がそのブログを引用してうちの黒ブログで更にアシシ的サポーター論を深めます。交換日記すんべし!w


著書にあるアシシ氏のサポーター論、一本筋が通りすぎてて既に完成型の理想型にみえる。一見、スキがなく意見しにくい面もあるが、あえて突っ込んでみるブログを書いてみよう。面白そうですね。





つづく