レッドソックスがブルージェイズのエース、ロイ・ハラデイの獲得を狙っていると11月24日付でニューヨーク・デイリーニュースが報じた。

 ハラデイはフリーエージェントではないが、契約が切れる2010年以降はブルージェイズとの契約を延長するつもりがないことを表明しており、ブルージェイズは複数の若手有望株とのトレードを要求するものと見られる。2009年は17勝し、防御率2.79、奪三振208だったが、チームは75勝87敗と大きく負け越し、ハラデイは勝てるチームで投げたいとの意向だ。

 レッドソックスはジョシュ・ベケット、ジョン・レスターらを擁するローテーションの1番手投手としてチームに迎えたいようだ。松坂大輔を加えた4人がそろえば球界随一の強力な投手陣が誕生し、ヤンキースとの優勝争いが可能になる。また、ベケットが2010年オフにフリーエージェントとなるが、ベケットと契約延長できなかったときのことを考えると、ハラデイを獲得しておけば安心だ。

 ハラデイにはヤンキースも関心を持っているが、来季の年俸総額が決まるまでは交渉を開始することができない。つまり、レッドソックスがハラデイとの交渉をスムーズに行うためには、この2週間が勝負だ。

 ハラデイを獲得するためにはレッドソックスはクレイ・バックホルツ投手(25歳)と、若手有望株のケイシー・ケリー投手(21歳)を出さなければならないだろう。しかし、セオ・エプスタインGMはケリーに惚れ込んでいるため、ブルージェイズがケリーに固執した場合、交渉は行き詰まる可能性がある。