セビージャのフアンデ・ラモス監督の辞任が正式に決まった。27日、同監督はクラブに契約解除を申し入れ、これが受け入れられ、トッテナムのオファーを受け取ることが決まったのだ。

 この夏の移籍マーケットでもトッテナムへの移籍が噂されていたフアンデ・ラモス監督。一度はオファーを断っていたが、マルティン・ヨル監督を解任したトッテナムは再びフアンデ・ラモス監督に招聘に乗り出していた。今回はオファーを受けるか、それとも終わりか、の二者択一を迫っていたという。

 フアンデ・ラモス監督が今回トッテナムのオファーを受ける理由はやはり年棒にあったようだ。トッテナムからのオファーはなんと年棒700万ユーロ(約11億5000万円)の4年契約。「人生の中でも断ることのできないチャンスだった」と自身のHPでそうコメントしている。

 2005年にセビージャの監督に就任したフアンデ・ラモス監督は、UEFAカップ2連覇、昨シーズンはリーガ3位に入り、チャンピオンズリーグ出場を果たすなど優れた手腕を発揮していた。

「私にとってセビージャでの時代は、個人的にもプロとしても私の人生の中で最も大事なもの。ファン、クラブ関係者、選手達から受けたものは計り知れない。言葉ではうまく表現できない。感謝の言葉はつきない。セビージャは私が去ってもさらに大きくなる。それは個人的にも大きな喜びを与えてもらった私の率直な願いだ。私の心はセビージャに残る。だが、私の家族と私のプロ意識がロンドン行きを選んだ」。

 そう感謝の気持ちをHP上で綴ったフアンデ・ラモス監督。プレミアリーグ18位に低迷するトッテナムの立て直しを図れるか?イングランドでの新たな挑戦が始まる。

(スペイン通信)