――突然ですが、僕のお父さんは東電の社員です。そんな書き出しの手紙が毎日小学生新聞(以下、毎小)の編集部に届けられた。2011年3月11日に東日本大震災が発生してから3週間が過ぎようとしていた日のことである。手紙の主は東京都内に住む小学6年生の「ゆうだい君」(仮名)だ。毎小2011年3月27日の「ニュースの窓」欄に、元毎日新聞記者・論説委員の経済ジャーナリスト、北村龍行が「東電は人々のことを考えているか」とい