あなたは自分の目で見たものをどれほど信じているだろうか。人間の視覚情報は意外とアテにならない。日常の何気ない光景でさえ、その中にある真実を私たちは見落としがちだ。『変な絵』(雨穴:原作、相羽紀行:作画/双葉社)は、そんな視覚の盲点を巧みに突き、読者の心にじわじわと不安を呼び起こすミステリーだ。▶▶Amazonで『変な絵』を見る主人公の佐々木は、オカルトサークルに所属する大学生。ある日、後輩