いかにいかがかぞへやるべき八千歳のあまり久しき君が御代をば※『紫式部日記』寛弘5年(1008年)11月1日条【意訳】この嬉しい五十日(いか)のお祝いに、いかが数えたらよいのでしょう。若宮様(敦成親王)の永遠なる生命の年数を……。敦成親王(あつひら。のち後一条天皇)の生後50日を祝う五十日儀(いかのぎ)。そこで詠まれた藤式部の和歌は、どのように生まれたのでしょうか。今回は『紫式部日記』より、紫式部と藤原道長のやり