早春の光が差し込む朝、森の奥のクマザサの葉の上で生まれた一滴の水の粒が繰り広げる、小さな大冒険。『ひとしずく』(幻冬舎刊)は岩手県出身の今明さみどりさんによって書かれた児童文学で、前述の通り主人公は「一滴の水の粒」だ。「透明でどんな色も反映する」という純真な「ひとしずく」に、読者は自分自身を投影するはずだ。今回は作者の今明さんにインタビューを行い、この物語の成り立ちや主人公に込めた想いなどをうかが