薄型・軽量が特徴な新MacBook vs Surface 3 どっちを選ぶ?

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いよいよ10日より新MacBookが発売開始となる。新MacBookの特徴は、歴代MacBookの中でも最薄、最軽量なことだ。薄型、軽量な新製品といえば、一方で、マイクロソフトが発表したSurface 3も日本登場が気になる製品といえるだろう。

新MacBookとSurface3は、価格帯もターゲットとなる利用者層も異なる製品だが、いずれも持ち歩いて使いたい気になる一台といえる。

少々異機種バトルとなるが、持ち歩きたいノートPCという視点で、それぞれの特徴について見てみよう。

●MacBookAirよりも軽くて薄い新MacBook
新MacBookで最初に目に付く特徴は、とにかく軽くて薄いことだ。12インチと仕事もできる大型ディスプレイを搭載しながら、重量920g、薄さ13.1mm。11インチMacBookAirの重量1080g、薄さ(最大)17mmよりも軽くて薄いのだ。


新MacBook


MacBook(256GBモデル)の主なスペックと価格は次のとおり。

MacBook(256GBモデル)の主なスペックと価格


スペック面での特徴は、CPUに、インテルCore Mプロセッサを搭載している点だ。コンパクトかつ低消費電力が特徴で、CPUを冷やすファンも不要となるCore Mプロセッサにより、新MacBookの薄さを可能にしている。

また画面は2304×1440ドットのRetinaディスプレイで美しい表示だし、キーボードには独自のバタフライ構造を採用することで、安定したキー入力ができるようにしている。さらに、大型のトラックパッドは感圧式なので、クリックの強弱で機能を呼び出すことができる。

気になるバッテリー持ちは、大容量のバッテリーを搭載できる独自設計により、通常利用で9時間、ムービー再生だけなら最長で10時間という長時間の駆動を可能にしている。気になる点は、搭載ポートがUSB-Cが1つだけというところだろう。コネクタ部がコンパクトで表裏もないところは便利だが、当面は変換ケーブルもいっしょに持ち歩かなければ、周辺機器の接続で困ることになる。

長期期間持ち歩いて、仕事や文字入力なども多くじっくり使いたい人なら、ぜひ手にしたい一台といえる。Macパソコンとしてだけでなく、Boot Campを使えば、コンパクトでオシャレなWindowsノートとしても使える。

カラーバリエーションは、iPhone 6と同じく、シルバー、ゴールド、スペースグレイの3色。Core Mプロセッサ(1.2GHz)搭載し、512GB(SSD)で184,800円(税別)のモデルも用意されている。

●フル機能のWindows 8.1が使えるSurface 3

米マイクロソフトから新たに発表されたSurface 3は、現行Surface Pro 3の廉価版と言える製品だ。価格は499ドルからで、5月発売の予定だ。

これまで、「Pro」が付かないSurfaceはOSに「Windows RT」が搭載されていた。このWindows RTは、Windows用のデスクトップアプリをインストールできないなどの制約があったが、今回のSurface 3ではフル機能のWindows 8.1を搭載して、Windowsアプリもフルに利用することができる。


フルにWindowsが使えるSurface 3



Surface 3の主なスペックと価格


CPUはAtomプロセッサで、メモリー−、ストレージの容量も少ないためスペックとしては非力だが、最安モデルは国内でも6万円台で買えそうな価格は魅力的だ。

ただし、本体のみで使うユーザーはまずいないだろう。キー入力するには専用タイプカバー(129.99ドル)が必要だし、タッチ画面を快適に使うならスタイラスのSurface Pen(49.99ドル)も欲しくなる。そう考えると、さらに1〜2万円を出費することになりそうだ。

重量は622gで薄さ8.7mmはかなりのコンパクトさだ。ムービーの連続再生が10時間以上という長時間の駆動も魅力だ。
そして、国内の発売は未定だが、4G LTEモデルも用意されるようなので、セカンドマシンとしての機動力も高く、高いモバイル性からも、手軽に持ち歩きたくなる一台といえる。

搭載ポートはフルサイズのUSB 3.0、Micro USBなので、既存の周辺機器をすぐに接続して拡張できる点も便利だろう。

専用タイプカバーは5色、Surface Penは4色から選べる。メモリー2GBから4GB、ストレージも64GBや 128GBなどのSSDを搭載するモデル(価格は599ドル)もあり、柔軟性も高い。