ソニーの「拡張現実メガネ」、開発者向けモデルを英国で発売(動画あり)

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ソニーの拡張現実メガネ「SmartEyeglass」開発者向けモデルが、英国で3月10日に発売される。Android機器とペアリングしてさまざまな情報を取り込み、目の前に表示できる。

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ソニーの拡張現実メガネ「SmartEyeglass」の開発者向けモデルが、英国で3月10日に発売される。

価格は620ポンド(約113,500円)。「Google Glass」と同様に、利用者の視野に表示を重ねて使うことができる。

ソニーのスマートメガネの発売は、グーグルがGoogle Glassの「エクスプローラー・プログラム」を中止すると発表(日本語版記事)してから1カ月後ということになる。グーグルでは、Google Glassの研究は続けるが、発売は無期限で延期すると述べている。

ソニーによると、SmartEyeGlass開発者向けモデルは、「真の拡張現実」をつくりだし、利用者の目の前に「情報の世界」を表示するという。このメガネのアプリケーション開発を企業に促すためのソフトウェア開発キット(SDK)も発表されている。

ウェアラブルなSmartEyeGlassを使って、スポーツの統計をリアルタイムで入手したり、手を使わずに組立説明書を見たり、街を歩きながら道案内を見たりできる、とソニーは説明している。メガネはケーブルでコントローラーとつながっており、機能させるには互換性のあるAndroidデヴァイスとのペアリングも必要だ。SmartEyeGlassは、Wi-FiとBluetoothを使ってホストのAndroid機器と接続し、バッテリーの寿命は連続使用で150分とされている。

メガネには、加速度計、ジャイロスコープ、電子コンパスと300万ピクセルの静止画カメラが内蔵されている。メガネを操作するためのスイッチ類とマイクは、円盤型のコントローラーに搭載され、常にコントローラーをケーブルで接続しておく必要がある。

フルカラー表示を備えていたGoogle Glassと異なり、SmartEyeGlassは解像度419×138ピクセルの単色表示で、明るい緑色しか表示できない。ほかのメガネに重ねると適切に装着できないため、すでにメガネをかけている人は利用できない。

ソニーのSmartEyeGlassは、エプソンの拡張現実対応メガネ「Moverio BT-100」(日本語版記事)と似ている点が多い。Moverioの発売は2011年で、グーグルのGoogle Glassプロジェクトよりも先行している(日本では現在BT-200が販売されている)。

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