3分でわかるauの新料金プラン「カケホとデジラ」!会見を簡潔にまとめた【レポート】

auの新料金プラン「カケホとデジラ」発表会を紹介!

既報通り、KDDIが6月25日に新しい通話定額プランとデータ通信プラン「カケホとデジラ」について都内で発表会を開催。新料金プランとキャンペーン施策について同社代表取締役社長の田中孝司氏が説明しました。

auの新料金サービス名称は「カケホとデジラ」。デジラは“データ自由プラン”をもじったもの。今回は、この会見について写真を交えてわかりやすく紹介します。

新しい音声通話プラン「電話カケ放題プラン」(カケホ)は、先行して音声定額プランを発表したNTTドコモやソフトバンクと同様に基本料金が月額2,700円(税抜、以下、すべて価格表記は税抜)で、国内通話が基本無料。4G LTEスマートフォンや3Gスマートフォン、フィーチャーフォン(ケータイ)のいずれの機種でも契約できます。

田中社長によると、もともと準備はしていたが「(携帯電話ユーザーの)流動性は少なくなっているけれども、他社が新料金プランを開始したことで、電話をたくさん使っている人の流出につながる。」ということから、営業現場の要望もあり提供を前倒ししたとのこと。

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KDDI田中孝司社長。説明の途中に新料金プランの名称を「カケホとモジラ(Mozilla)」と言い間違え、「(Mozilaは)まだ何回か後の発表」と慌てる一幕も。


一方、データ料金部分のプラン「データ定額」(デジラ)については、NTTドコモやソフトバンクのデータ料金プランとややコンセプトが異なっています。

NTTドコモとソフトバンクが先行して発表した新料金プランでは、家族内の親回線がデータ通信量の多い料金プランを契約して、子回線が親回線の通信量をシェアする使い方を提案しています(ソフトバンクはシェアの代わりに翌月繰り越しのプランも選べます)。

これに対し、auの新料金プランは家族それぞれが自分にあったデータ通信量の料金プラン(データ定額2〜13)を契約し、そのうえであまったデータ通信量を「データギフト(0.5GB単位)」という形で、指定した家族に譲り合えるプランになっています。

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8GB以上のプランは、他社よりも1GBあたりの単価が安くなっている。


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データ料金プランが細かく設定されており、プランの選び方によっては他社よりも支払額を抑えられる。


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もし、データ通信量があまった場合は、0.5GB単位で家族にゆずれる「データギフト」を使える。


田中社長は他社のプランを「もし10GBをシェアして家族の誰かが使い過ぎて通信が遅くなったた場合、データチャージは誰が買うの?お父さんが買うのは非現実的だよね。」と指摘。

その上で、「日本のライフスタイルは個人中心で回っていて、家族4人を集めて“ドカン”と契約することはそれほど多くない。15歳や20歳になると自分で携帯電話料金を支払うこともある。家族の誰かがひとり人暮らしをしていても安く使えて、コミュニケーションしながら緩やかに分け合えるギフト型を提案した。」としています。

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NTTドコモやソフトバンクのシェアプランでは、家族の利用するデータ通信量に偏りがあった場合に家族内で対応しづらいと指摘。


価格については「(通話定額は)少し高い気がしないでもない。」とおどけつつも、「従来型の980円のプランも使えるほか、今電話を使っていない人も定額だと通話量が増える統計もある。また、今後新たなイベントもいくつかあるので、その辺りも考えた価格設定にした。」とコメント。

データ通信については、データ料金プランの種類が他社よりも細かい分、無駄なく安く利用できるほか、13GB(データ定額13)の料金が他社よりも安い点、固定データ通信回線と合わせて携帯電話料金が最大月額1410円分安くなる「auスマートバリュー」で優位性があるとしています。

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従来プランと同じく、自宅の固定回線が提携事業者だった場合、「auスマートバリュー」で毎月の基本料金を抑えられる。


気になる新料金プランの開始時期ですが、従来プランの通話プランだけを音声定額に変更できるキャンペーンと、新料金プランの2つに分けて提供されます。

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まず、7月から従来の4G LTEプランで電話カケ放題を使えるキャンペーンを開始。新料金プラン自体は8月13日から開始する。なお、データギフトは12月からの提供となる。


7月1日からはまず、「電話カケ放題プラン先行キャンペーン」が提供されます。これは、現在4G LTE利用者が契約している「LTEプラン(月額934円)」を「電話カケ放題プラン(CP)(月額2700円)」に変更し、継続的に使えるものです。通話定額が必要ないと感じたなら従来のLTEプランへ戻すこともできます。

8月13日からは新料金プランの「電話カケ放題プラン」と「データ定額2〜13」の契約が開始されます。新料金プランは先行キャンペーンと違い、新しいデータ通信プランを選べるほか、4G LTEのほか、3Gスマートフォンやフィーチャーフォンでも通話定額を契約できます。

なお、新料金プランで通信量を分け合える「データギフト」については、今年12月1日からの提供となります。このため、8月13日から11月までは新料金プランの「データ定額2〜13」の通信量が一律20%アップするキャンペーンを提供します。iPhoneの場合は、さらに13か月のあいだデータ通信量が1GB増量されます。

他社との料金比較については、従来プラン以上に家族契約の数や利用するデータ通信量、端末の種類による有利不利が顕著に出るため、一概にどちらが安いとは言いづらいものになっています。この価格競争については、今回の発表でも何度か自宅の固定回線と組み合わせた「auスマートバリュー」の割引で他社より安くなる点を推しており、これがauとしての答えとみていいでしょう。

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新料金プランのお得な部分のまとめ。新料金プランではスマートフォンに加えて、フィーチャーフォンでもauスマートバリューが適用されるなど、固定回線と組み合わせた割引範囲の拡大を強調していた。


従来の料金プランの今後については、現時点では受け付けを停止する時期について決めていないとのこと。先行で提供される「今のプラン(4G LTE)のまま音声定額を選べるキャンペーンもしばらくは続けます。」とのことで、当面は緩やかに移行を進めていくようです。

記事執筆:島 徹(sure are)


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