機動戦士ガンダムUC×特急ラピート「赤い彗星の再来 特急ラピート ネオ・ジオンバージョン」。ネオ・ジオンのモビルスーツをほうふつとさせます。

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大阪・なんばと関西国際空港の間の空港線を、南海電車の青い特急ラピートが運行している。
ところが4月26日から6月30日まで、青ではない、真っ赤な特急ラピートが運行しているという。鉄子(鉄道好きな女性のこと)である筆者、この目で確かめてきました!

大阪・梅田から御堂筋線に乗り、難波で下車。わかりにくい地下を、心細い思いで歩くこと約5分。パッと光が差し込む明るい場所に、三階まで上るエレベータがある。その上に、南海なんば駅の改札口があった。
目指すは 「赤い彗星の再来 特急ラピート ネオ・ジオンバージョン」。シリーズ最終章が公開された『機動戦士ガンダムUC』とタイアップした特別仕様の列車だ。しかも、同列車のスーパーシートには、劇中に登場するキャラであるミネバ・ラオ・ザビ、フル・フロンタル、アンジェロ・ザウパーの専用席がある。これに触り、座り、目の前で撮影できるのは、スーパーシートの座席を購入しなければならない。もちろん、手に入れなければならないでしょ!

筆者が購入した座席は、ラピートβ45号の5号車スーパーシート27番。関空トク割ラピートきっぷを利用すれば、1,340円で乗ることができる。

プラットフォームへ向かうと、遠くから赤いラピートβが駅構内に入って来ていた。すると周囲が急に騒がしくなり、あっという間に人だかりができる。シャッターチャンスを見逃さないため、鉄ちゃん(鉄道ファン)や鉄子が集まってきたのだ。ここまで人気があるとは驚きだ。

さて、到着したラピートβのヘッド部分をじっくり観察する。元の青いラピートと形は変わっていないが、確かにモビルスーツをほうふつとさせるフォルム。赤くなって、よりネオ・ジオンらしく(シャアらしく?)なった。ワァオ! ヘッドのフロントガラス部分の下に、ネオ・ジオンのマークが黄金色に輝いている!! これに気づいた人は次々に「お〜!」と感嘆の声をあげていた。

ラピートβを手でベタベタ触りながらゆっくりと移動。随所にネオ・ジオンのマークがある。5号車の前には、すでに人だかりができていた。窓から中をのぞき込むと、キャラ専用席3席が見えるのだ。

そうこうしているうちに出発の時間。急いでラピートβに乗り込んだ。
筆者の席は5号車のど真ん中。キャラ専用席を、自分の席からずっと眺めることができる。こんなにうれしいことはない……。
次はキャラ席だ。早くキャラ席に座りたくてしょうがない! しかし、同じ思いの人が周りにはたくさんいる。どうしようかと悩んでいたら、列車が動き出した。5号車には筆者を含む約10名。暗黙の了解で、順番にキャラ席を一人占めすることになった。

そして、筆者の番がきた。キャラ席は、ヘッドカバーや肘掛にも紋章が施されている。ミネバ・ラオ・ザビ、フル・フロンタル、アンジェロ・ザウパーの名前も確認できた。
筆者は緑色のミネバ様の専用席に座った。うーん、一国の代表になった気分!
順番を待っていた人は、筆者が幸せな気持ちにひたるのを許してくれた。もういい、と思えるまで時間をくれた。その日その時その場にいたのは他人ではなく、同じ体験を味わいたい仲間だったのだ。

あっという間に関西国際空港に到着。キャラ席を惜しみつつ、5号車をあとにしようとしたら、レギュラーシートから人が流れ込まないように、乗務員が用心していた。スーパーシートを購入した人たちへの配慮を忘れない姿勢がうれしかった。

約30分のラピートβの旅。正直たった3席だけがキャラ席で、それをマイシートにできないのが残念だった。5号車全てがキャラ席仕立てだと、最高だったといえるだろう。
これだけファンがいるのだから、次回はぜひそうなってほしい! 
(W.Season/編集プロダクション studio woofoo )