日本、内田のA代表2点目でW杯前国内最終戦勝利…圧倒も1得点で終える

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「キリンチャレンジカップ2014」が27日に開催され、日本代表とキプロス代表が対戦した。

 ブラジル・ワールドカップを控え、本大会前に3試合の親善試合を予定している日本代表。本大会メンバー決定後初の試合は国内最終戦となり、川島永嗣、内田篤人、森重真人、今野泰幸、長友佑都、遠藤保仁、山口蛍、岡崎慎司、本田圭佑、香川真司、柿谷曜一朗が先発。FIFAランキング130位と格下のキプロス相手に弾みとしたい試合に臨む。

 長谷部誠がベンチスタートとなったため、ゲームキャプテンは遠藤が担当。日本ボールでキックオフとなった。開始3分、日本は長友が左サイドで仕掛けると、クロスに岡崎が合わせたが、わずかにボールが高く、ファーサイドまで流れた。キプロスはブロックを敷き、裏へのボールで速い攻めを狙う。8分、日本は遠藤のミドルシュートがファーストシュートとなったが、GKの正面を突いた。

 ボールを保持するも、ペナルティエリア内になかなか侵入できない日本は16分、香川がペナルティエリア外左からミドルで狙うも、GKの正面。21分にはキプロスのビンセント・ラバンブナイルがこちらもミドルシュートを打つが、ゴール左へ外れた。29分、日本は本田の縦パスに香川が絡み、柿谷がペナルティエリア内で相手を背負って落とすと、本田が左足でゴール左でシュートを放つが、GKのセーブに遭う。

 34分、日本は右サイドでの細かいパス交換からゴール右45度の位置で岡崎が倒されてFKを獲得。本田が直接狙うが、大きく枠を外れた。43分、日本代表はゴール前の細かいパス交換でエリア内に侵入すると、混戦となったところを最後は内田が押し込んで先制に成功する。内田は今シーズンの2月9日以降、負傷により公式戦の出場から遠ざかっていたが、嬉しい4カ月ぶりの復帰戦でのゴールとなった。内田は2008年6月以来となるA代表通算2得点目。前半は日本が1点をリードして終える。

 ハーフタイム、日本は先制点を決めた内田、遠藤、今野を下げ、酒井宏樹、長谷部、吉田麻也をピッチに送り出す。50分、香川がペナルティエリア内左にスルーパスを送ると、抜け出した柿谷がやや角度のないところからシュートしたが、Gkの好守に遭った。56分には長友が左サイドからカットインすると、右足でシュートを放ったが、枠は捉えられなかった。

 58分、日本はワントップの柿谷に代え、2012年2月以来の代表招集となった大久保嘉人を投入する。62分には大久保はファーストタッチから左サイドに流れていた香川のリターンを受けて、ミドルシュートで狙ったが、枠の上へ外れた。2分後、本田が右サイドからクロスを送ると吉田が頭で合わせたが、ゴール左へ外れる。67分にも香川の強烈なミドルがGKを襲うと、直後にはゴール前で長谷部、本田と続けてチャンスを迎えたが、枠を捉えられなかった。

 日本は70分、岡崎をベンチに下げ、清武弘嗣を投入した。77分、大久保がゴール正面やや右の浅い位置から浮き球のパスをエリア内に送ると、飛び出した山口がヘディングで落とし、本田が狙うが相手DFがブロックしてGKの手に収まった。直後に長友に代え、伊野波雅彦がピッチに送り出される。

 試合を終始支配した日本代表だが、2点目を奪うには至らず。1−0で勝利した。

 日本代表は今後、アメリカでの合宿に入り、2日にコスタリカ代表、6日にザンビア代表と親善試合を行う。その後ブラジル入りし、14日のコートジボワール代表との初戦に備える。

【スコア】
日本代表 1−0 キプロス代表

【得点者】
1−0 43分 内田篤人(日本)