幼児性的虐待容疑で裁かれる84歳俳優　（dailymail.co.ukのスクリーンショット）

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あまりにも多芸多才なことで知られ、近年も“名おじいちゃん”の役で人気を誇っていたイギリス在住の俳優ロルフ・ハリス。しかし幼児性的虐待事件の過去が多数発覚し、昨年には起訴されていた。その裁判がいよいよ始まったが…。

過去に幼児性的虐待行為を犯していたことが発覚し、昨年12もの罪で起訴された豪出身で英ロンドン在住の俳優ロルフ・ハリス（84）。2012年に『Run for Your Wife』に出演するなど近年はファミリー、子供向けのテレビドラマや映画で“名おじいちゃん俳優”として活躍していた。また漫画家、肖像画を得意とする画家、作家、音楽家としての顔を持ち、CBE（大英帝国勲爵士）の称号を誇り、2011年には「イギリスでもっとも売れた作家」として高い評価を受けていた。

ところがそんなハリスに発覚したのは、自身が30代であった1968年から長年にわたり行われていた、娘ビンディさんの友人を含む幼い少女らに対する性的接触の過去。1996年にハリスから受けたという性的虐待の被害を、29歳になった女性が2012年11月に警察に訴え出たことがきっかけである。彼女はその被害を家族に打ち明け、ハリスに示談金を求めてトラブルに発展。ハリスは1997年に父親あてに謝罪の手紙をしたためており、それが証拠品として警察に提出された。ハリスの破廉恥な過去を断罪すべく裁判が6日からサザーククラウン裁判所でスタートしたが、このほど法廷でその手紙が披露され、彼の傲慢さが話題となっている。「私は今、自己嫌悪に陥っています。私のしたことが過ちであるならどうかお許しください」。それは懺悔というよりむしろ釈明であり、「お嬢さんの水着姿は本当に美しく魅力的でした。体に触れたのは合意の上であり、きちんと交際していたつもりです」とある。

被害を訴え出ている女性は複数おり、中には7歳の時にあるイベントでハリスにサインを求めたところ、執拗に体を触られたという例も。また娘ビンディさんの友人であった女性は、ハリス宅でシャワーを借りたらハリスが現れて体を触られたとしている。有名人としてオーラを放ち人々が畏敬の念を抱いているハリスだけに、間違った行為を犯すはずがないという気持ちから被害者たちはなされるがままであったもようだ。法廷ではハリスの妻や娘が彼の無罪を信じて見守っているが、彼女たちがハリスのそうした性癖と真実を知りつつ黙認していた可能性についても注目が集まっている。

※　画像はdailymail.co.ukのスクリーンショット。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）