「世界の野球」という結構スケールのデカい名前のブログを名乗っていますが、本来はWBCに出られないくらいのマイナー国を追うのが管理人の本業だと思っております。だからWBCは副業っちゃ副業。

WBCも一番楽しみなのはブラジルと中国が絡むカードなんですよね。
ブラジル野球を見られる機会もそうそうないと思いますし、こんなものを作ってみました。観戦のお供に是非。そんじゃそこらの市販のWBC名鑑よりは充実してる内容だと自負してます。


○投手

・ラファエル・フェルナンデス Rafael Fernandes 右右 東京ヤクルト

ブラジル代表右のエースで、日本戦先発最有力。大学から日本でプレーしており、それなりに日本でのプレー歴は長いのだが、ピッチングスタイルは日系人と違って外国人風味。伸びるというより重いと表現できるような速球とカーブやチェンジアップ、カットボールを織り交ぜる。
実戦派というより潜在能力が評価されてるタイプで、まだまだプロの一軍レベルには達していない印象なのだが、予選決勝のパナマ戦では期待を上回る好投でチームの予選突破を大きく手繰り寄せた。
四球の多さが欠点ながらも、前述の予選決勝ではほとんど四球病を発揮する場面は少なく、それが再現できれば日本も楽じゃないはず。
ストライクさえ入れば細かい制球より、球質で抑えられるタイプなので。

・ガブリエル・アサクラ Gabriel Asakura 右右 UCLA

現在アメリカの大学でプレーする中継ぎ候補。細かいアメリカの大学野球のレベルは分からないものの、NCAAのディビジョン1でそこそこ出番貰っててそこそこ抑えてるってことはその辺のマイナーリーガーと大差ない実力なんじゃないかと。ちょっと特徴的なスリークウォーターから140キロ前後の速球を投げる。

・ムリーヨ・ゴウベア Murilo Gouvea 右右 アストロズ1A

個人的に最も日本が警戒すべきな気がするピッチャー。
とにかく、ボールが動く。オリックスとの練習試合でもバッキリとバットを折る場面も。日本の打者が一番苦手なタイプ。
2008年の北京五輪のカナダ戦。日本は1-0の辛勝だったのですが、その時の先発も同タイプの1Aのピッチャーだったのを思い出す。まあ彼はリリーフですが。
マイナーではそこそこ三振も取っているようだが、緩急を付けられるカーブも武器の模様。

・金伏ウーゴ Hugo Kanabushi 左左 東京ヤクルト

フェルナンデスと同じく、昨年支配下登録された育成出身のピッチャー。佐野日大→白鴎大学→ヤクルト育成。
彼もまた潜在能力タイプで、まだまだファームでお勉強の段階というピッチャー。予選では出番がなかったが、左のリリーフとして出番はありそう。ツイッターは全部ひらがなでかわいい。


・ケスレイ・コンドウ Kesley Kondo 右右 ユタ大

アメリカの大学でプレーするリリーフピッチャー。
アンダーに近いサイドスロー。ゴウベアと並んで初見じゃ打ちづらいピッチャーの1人。

・ダニエル・ミサキ Daniel Missaki 右右 サンパウロ

大会史上最年少の16歳の高校生。伸びのある真っ直ぐとフォークボールが持ち球。予選でもメンバー入りしてそこそこ大事な場面を任されていたのでそんなに優先順位は低くない。
ただ球筋は綺麗なので日本打線の餌食になりそうな予感も・・・。

・ラファエル・モレノ Rafael Moreno 右右 オリオールズルーキー

マイナーでは先発が主だが、代表ではリリーフ起用が濃厚。
リリーフというよりは第二先発と言った方がいいか。
投げ下ろすようなフォームから繰り出される速球で押す18歳だが、ルーキーリーグの18歳だけに投球としての組み立てはなくかなり単調。ただそのスタイルでパナマ打線を抑えたのも事実。