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落ち着いた店内にたたずむエヴァ初号機! 原宿に昨年11月オープンしたばかりの「EVANGELION STORE」は、ブランド物とコラボされた商品がずらり。どの商品も思わず人に見せたくなってしまう仕掛けが?

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「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の公開が2012年秋に決まりましたね!
放映当初からアスカが大好きな自分としては、続きがどうなるかと呼吸が止まりそうな日々を過ごしていたので、公開日時が決定してほっとしております。もっとも内容がほっと出来るかどうかは全くわかりませんが。
さて、知人に「エヴァのお店ができたから行こうよ」と言われ、そりゃ行きます行きますとホイホイ呼び出されました。今までもオンラインショップはあったんですが、実際の店舗としてエヴァンゲリオン商品を専門に扱っているお店です。
で、言われた時はてっきり秋葉原か池袋だろうと思ったわけですよ、アニメといえば、みたいな、ね。
違うんです。
呼ばれた先に到着してびっくり。これ原宿竹下通りじゃん。
えっ、えっ。アニメグッズ買うつもりが全然別ベクトルすぎてびっくり。確かにエヴァグッズはオシャレなものが多いけれども、あれー。うーん?
竹下通りから一本横の道に入ると、ガラス張りのおしゃれな建物が。一見普通のブティックなんですが、よく見ると書いてあります、「NERV」と。

「EVANGELION STORE」はオンラインショップはだいぶ前からあったのですが、実店舗ができたのは2011年11月23日。まだ出来立てのホヤホヤです。
RADIO EVA
こちらのサイトを見ると雰囲気がわかっていただけると思います。
「RADIO EVA」とはエヴァンゲリオンをサービスとして、様々な商品を提案していく高品質ブランドのサービス。もちろんアニメ絵そのもののグッズもありますが、その多くが一見エヴァグッズとわからない。そしてもう一つのポイントは見る人が見たら分かる。

たとえば写真にある「THE BEAST」というトレーナー。
これ今一番の売れ線商品なのですが、まあ普通に見てもなんだかわからないですよね。一見「THE BEATLES」のロゴっぽいのでちょっとオシャレです。
説明をしてみましょう。
まず「BEAST」というのは「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」で真希波・マリ・イラストリアスが使った弐号機の裏コード。装甲をかなぐりすててありえない力を引き出す強烈なシーンです。
ではなぜ逆さまなのか? それはビーストモードはモード反転だからです。
加えて、エヴァといえば自分との見つめ合い。鏡にうつして自分を見つめることで元の「THE BEAST」が読める、という仕組みです。
EVA T STORE/商品詳細 RADIO EVA 098 【THE BEAST T-Shirt】

……というのは全部店員さんの説明でして。
その他にも例えば「SPRING」「AUTUMN」「WINTER」が×で消してあって「SUMMER」だけ残っているTシャツなんかもあるんです。これはもう全然わけわからなくて店員さんに聞いた所、「エヴァの世界は夏しかない」と言われて、納得。あの世界は夏しかないのか!そうか!
もう一つ気になったのはベルト。なぜか三つ編み。どういうことかと聞くと、三つ編みがシンクロ率を表していると。なるほど!
いや、それ、エヴァファンでもパッと見わからないよ!

ここなんですよ。
一回聞いたら言いたくなっちゃうんですよ。実際ぼくがこうやって書いてますしね。誰かに言いたくて仕方なくなってしまう。
このショップで売られているものは、一見しただけではエヴァとはわからないものが非常に多く、かなり凝ったデザインがされています。よく見るとエヴァとわかる、まさに「洒落た品」です。
着ていて分かった人はもうその時点でエヴァ仲間ですし、わからない人には「これは実はね」と説明したくなる。
こうして口コミ効果が商品を通じてなされ、じわじわ広がっている。非常に面白い形の展開をしているんです。

逆に、ブランド物とエヴァグッズのコラボがなされているので、来るお客さんの中には「そのブランドが好きだから買いに来ました」と言う人も多いそうです。確かにここでしか扱ってないものも多いとそうなりますね。
VICTORINOXとのコラボトラベルギアなんかは、非常におしゃれで一見してもエヴァグッズとはわからない、でも分かる人にはわかる絶妙なデザインがされていました。
どの商品もちゃんとしたブランドとのコラボなので、品質がよくしっかりしたものが多いです。
そのかわり、アニメグッズとしてみると値段は高い。

ここもポイントです。
アニメグッズの安くて大量生産されているものじゃなく、しっかりしたブランドのおしゃれなアイテムが手に入る、というのは、言わば子供などには手が出ないふるいになっています。
しかしブランド物を買う意識って「安いから」じゃないじゃないですか。いいものを、人が持っていないものを持ちたい、という思いで買うわけですよ。
まさにエヴァを見て育った層は今、働いていて、普段よりちょっといい長持ちするものが欲しいと思える人たちです。
ぼくも一着オリエンタルブランド「錦」とのコラボミリタリーシャツを買って来ました。
付けられているワッペンなどもよくよく見るとエヴァンゲリオンのネタになっており、今年の干支の龍とエヴァンゲリオンが絡みあった丁寧な刺繍がえらいかっこいいです。これは見せびらかしたくなるなあー。
他にも人気なのは、写真にもあるアメコミタッチのヒロインTシャツ。これは今までのアニメ系グッズではなかった展開ですね。女性人気が非常に高く、Sサイズが売れていました。

客層は非常に幅広いですが、女性やカップルが多いなあという印象でした。
あとは外人さん。話を聞いた所外人さんは割りとベタなアニメ絵の方を好んで買うそうです。なるほどジャパニメーション。
若い人なんかはおしゃれなブランド物を。もちろん手軽にすいすい買えるほど安いものではないので、選びに選んで大切に一個買っていく、という感じです。
それが、いいんだよね。

店内も凝っています。二階はアニメそのもののグッズも多いのですが、通路が初号機カラーリングされていたり、階段はあの「Emergency」の模様だったり。なにこれ、いるだけで楽しくなってくるよ。
ハイブランドのアパレルから、ジョークグッズまでそろっています。ファンなら「あっ、これは!」とにやけることまちがいなし。

さて、最大の問題は「場所が原宿」ということかもしれません。秋葉原なら行き慣れているんだけど……という人が多いでしょうし、自分もそっちのほうがいいんじゃないかなあと最初思ったんですが、逆なんですよね。
これを目当てに原宿に行って遊ぶ言い訳ができる。
そこで、自分だけのちょっといいアイテムを買うなんて、ステキじゃないですか。
場所は東京都渋谷区神宮前1丁目8-23。ほんと竹下通りからすぐの所なので見つけやすいと思います。
今はストアもオープンしたばかりということで、今後どんどん新商品が入荷するそうです。
やっぱりオンラインで買うのと違って、実際に手で触れてみるとしっかり作られているのが分かってほしくなっちゃいますよ。
にしても面白かったのは、ぶら下がっていた映画版決定のくす玉がラミエル(八面体の使徒。めちゃくちゃ強い)だったことです。
隅から隅まで楽しませてくれますねえ……。
(たまごまご)