松田翔太、ベルリン国際映画祭で「ある種“父親像”が無くなった」と語る
本作は、2005年、「ゲルマニウムの夜」で世界中から絶賛浴びた大森監督のオリジナル脚本作品。施設で兄弟のように育った男2人が、過酷な状況を打破する為に旅立つという時代を反映したセンセーショナルなストーリー。出演の女優、安藤サクラがアジア版アカデミー賞と呼ばれる「アジアン・フィルム・アワード」の助演女優賞にノミネートされるなど、国内外で高い注目を集めている。
「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」が出品された「フォーラム部門」には監督のみに招待券が贈られるという規約があり、その為松田は自費で参加。映画について「この映画の撮影をしていた去年頃から、不思議なタイミングで、僕の回りや僕の中でいろんなことが始まったり無くなったりしています。僕の気持ちの中で、ある種“父親像”が無くなって、形を追いかけていたことが経験と知識を含めた別のものへと始まりかけた年なんです」と熱い想いを語った。
また、「ベルリンの壁の崩壊と父親の死から（ともに1989年）、たまたま20年という年が、自分にとっての“はじまりのタイミング”の年であったことの偶然に驚いています」とベルリン国際映画祭との不思議なつながりを感じていることを話し、劇場に集まった800人ほどの観客からは大きな拍手と声援が贈られた。
映画「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」は、6月12日(土)より新宿ピカデリー、渋谷ユーロスペース、池袋テアトルダイヤ他全国ロードショー。
・ケンタとジュンとカヨちゃんの国 - 作品情報
