アイドル挫折、万年友達役…「ヒロインになれない」実力派女優が“38歳で初主演”に上り詰めたワケ。どん底から救った“皮肉な転機”とは
同作は、木南さん演じるヒロインと高杉真宙さん演じる謎のシェフによる“大人のファンタジック・ラブストーリー”。物語後半の展開には賛否両論あったものの、SNSを中心に大きな話題を集めた作品となりました。
木南さんと言えば、私生活では2018年に俳優・玉木宏さんと結婚し、2020年に第1子、昨年12月には第2子を出産。俳優業では2023年のドラマ『セクシー田中さん』(日本テレビ系)でGP帯・連ドラ初主演を果たしており、近年は“主演も任せられる俳優”として確固たるポジションを築き上げています。
実際、木南さんの役者人生は決して平坦ではなく、山あり谷ありの連続だったのです。
◆「向いていなかった」アイドルからの路線変更
木南さんの芸能界デビューは25年前の2001年。「第1回ホリプロNEW STAR AUDITION」で堂々のグランプリを獲得したことがきっかけでした。
2021年には自身のInstagramで高校生だった当時の写真を載せながら、《あのオーディションから20年 ドラムロールなって木南晴夏さん! って呼ばれて あの瞬間から20年》《あっという間だったようなとても長い旅路だったような 振り返ると、とんでもなく色んなことがあって全く想像していなかった道を歩んでいてこうやって人生って進んでいくんだな》、感慨深く述懐しています。
◆アイドルから路線変更してからも苦難の連続
その後、事務所と相談して俳優として映画のオーディションに挑戦していくことになりますが、そこでも大きな壁が立ちはだかります。
ヒロイン役のオーディションを受けても落ちてしまい、バイプレイヤーである“ヒロインの友達役”でキャスティングされることが多かったといいます。
2023年にトーク番組『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)に出演した際に、「ヒロイン(役のオーディションに)落ちて友達(役)がずっと続いて……。なんで私がヒロインになれないんだろうって思って」と、当時のつらい心境を吐露していました。
しかし、そんな彼女のターニングポイントとなったのも、皮肉なことに“友達役”だったのです。
転機となったのは、映画『20世紀少年』シリーズ。2009年公開の第2章および最終章にヒロインの友達役で出演したことで、俳優としての知名度が急上昇します。木南さんの姿が「原作漫画のキャラクターにそっくりだ」と評判を呼び、原作ファンからも大絶賛されたのです。
同番組で『20世紀少年』での反響について振り返った木南さんは、「友達役でも見てくれる人がいるんだって、マインドが変わった。お友達役の楽しさを見つけた」と笑顔で語っており、バイプレイヤーでも輝けるのだという“大きな気付き”を得たようでした。
◆主演も助演もシリアスもコメディもこなせる
『20世紀少年』でのブレイク後、2011年から2016年までに3作放送された『勇者ヨシヒコ』シリーズ(テレビ東京系)では、勇者パーティーの主要キャラクターとして活躍。コメディの名手・福田雄一監督に鍛えられ、コメディエンヌとしての才能も一気に開花させました。
さらに記憶に新しいところでは、バカリズムさん脚本で大ヒットした2023年のドラマ『ブラッシュアップライフ』や、2025年のドラマ『ホットスポット』(ともに日本テレビ系)で、主人公の友達役を好演。主人公と繰り広げる、あまりにもナチュラルなガールズトークに、木南さんの演技が光りました。
自身がGP帯主演を果たした前後でも友達役のバイプレイヤーとしてコミカルな演技を披露していましたが、それには『20世紀少年』シリーズや『勇者ヨシヒコ』シリーズの経験が活きていたのかもしれません。
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“俳優・木南晴夏”は主演も助演も、シリアスもコメディもこなせるオールラウンダーという印象。年齢やポジションにとらわれず、しなやかに独自の道を切り拓く彼女の出演作に、今後も期待しています。
<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は @SakaiyaDaichi

